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【金相場】週末29日のNY金相場は、米中関係への先行き警戒感や、月内最終商いによる持ち高調整買いが入り大幅続伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1751.70ドル(+23.40ドル)と、3日続伸し、20日相場以来およそ1週間半ぶりの高値で取引きを終了。この日の金相場は、前日までの上昇に対する利確売りが先行し、時間外取引(アジア市場)では安寄りした。しかし、前日に中国の全国人民代表大会(全人代)で、香港統制を強化する「国家安全法」の導入方針を採択。一方、トランプ米大統領は記者会見で、香港の特別な地位剥奪に向けたプロセスを開始するなどと発表するなど、今後の米中関係の悪化は必至で、安全資産とされる金需要は高まり買い戻しに反転した。また、米商務省が朝方発表した4月の米個人消費支出(PCE)や、ミシガン大学発表の5月の消費者景況感指数などの経済指標も軒並み軟調となったほか、この日は月内最終の商いとなり、ポジション調整による買い増しなども観測され、上げ幅を拡大する展開となった。
国内の金相場は、大幅高で推移し上伸した週末のNY相場を映し3日続伸。買取ベースでは1gあたり6,562円(+77円)と、上げ幅を拡大し、5月21日相場(6,580円)以来およそ1週間半ぶりの高値となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
06/01 6562円 (+77円)
05/29 6485円 (+26円)
05/28 6459円 (+31円)
05/27 6428円 (-90円)
05/26 6518円 (-10円)
05/25 6528円 (+22円)
05/22 6506円 (-74円)
05/21 6580円 (-7円)
05/20 6587円 (+62円)
05/19 6525円 (-78円)
10日間の金相場平均価格:6,518円/g
【パラジウム相場】週末29日のNYパラジウム相場は、売り優勢となった前日までの安値反動や、持ち高調整買いが入り3営業日ぶりに反発。中心限月の9月限は1トロイオンス1972.90(+26.40ドル)と、買い優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、米中関係の悪化への警戒感から、相場を圧迫された前日までの流れを引き継ぎ時間外取引では軟調となった。しかし、売り一巡後は安値拾いの買い戻しや、金の急騰を眺め買い戻しに反転。ドル安も支援材料となり、相場は一時1980ドル超まで急伸した。その後、トランプ大統領の記者会見を控えて、売り買い値動きの荒い展開となるも、原油高や下げてスタートした米国株が持ち直したほか、週末に加えて月内最終の商いとなる事もあって持ち高調整買いも入りやすく、そのまま高値圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、堅調となった週末のNY相場を映し上昇。買取では1gあたり7,381円(+33円)と、4営業日ぶりにプラス圏に転じ、反発しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/01 7381円 (+33円)
05/29 7348円 (-72円)
05/28 7420円 (-5円)
05/27 7425円 (-237円)
05/26 7662円 (+171円)
05/25 7491円 (-275円)
05/22 7766円 (-94円)
05/21 7860円 (+264円)
05/20 7596円 (+72円)
05/19 7524円 (+396円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,547円/g
12:05現在の金相場は1トロイオンス1754.90ドル、パラジウムは1982.05ドル、為替は1$107円69銭前後の値動きで推移しております。