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【金相場】14日のNY金相場は、世界経済への先行き不安やドル安を背景に買われ4日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1768.90ドル(+7.50ドル)と、連日で直近高値を抜いて、前日相場同様に2012年10月11日相場(1770.60ドル)以来およそ7年6ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日、国際通貨基金(IMF)が世界経済の見通しを発表し、新型コロナの感染拡大で2020年の成長率がマイナス3.0%と、急激に落ち込むとの最新予測を公表。「大恐慌以来の不況」に陥ると警鐘を鳴らしており、リスク回避目的から安全資産としての金買いが継続した。また、米国長期金利の低下を意識した買いが入ったことや、外国為替市場ではユーロ高・ドル安の相場展開となったことから、金買いが活発化し相場は一時1788.80ドルを付けるなど一段高となった。ただ、その後はこの所の急ピッチな上昇に対する利確売りや、株式相場の急反発を背景に、上値を抑えられる展開となり上げ一服となった。世界経済への先行き懸念や、世界各国が積極的な財政出動に乗り出す中、将来的なインフレを懸念する声が高まっており、そのヘッジ先として急速に買いが広がった金相場は、現在約7年6ヶ月ぶり(2012年10月11日相場来)の高値水準で推移。急伸した4日間の上げ幅は+85.20ドル(+4.9%)となった。
国内の金相場は、NY市場では引き続き堅調地合いとなるも、為替が円高に傾斜した事を受けマイナス圏へ。買取ベースでは1gあたり6,448円(-14円)と、5営業日ぶりに値を下げ、前日記録した史上最高値から後退となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/15 6448円 (-14円)
04/14 6462円 (+69円)
04/13 6393円 (+32円)
04/10 6361円 (+98円)
04/09 6263円 (+19円)
04/08 6244円 (-85円)
04/07 6329円 (+164円)
04/04 6165円 (+91円)
04/03 6074円 (+109円)
04/02 5965円 (+53円)
10日間の金相場平均価格:6,270円/g
【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、前日相場同様に買い地合いが継続し5営業日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス2185.40ドル(+14.70ドル)と、月初来高値を上抜いて、前日相場同様に3月31日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、一段高となった前日の流れを引き継ぎ時間外取引きより買いが先行し上昇した。また、金が約7年6ヶ月ぶりの高値を記録するなど価格水準を切り上げている事が材料視されたほか、ドル安による割安感も買いを促し、相場は一時2255.00ドルまで急伸する場面もあった。しかし、世界経済への先行き懸念や、利益確定を目的とした売りも出やすく買い一服後は下押される展開に。ただ、最大供給国である南アフリカのロックダウン延長や、プラチナの急伸、堅調な米国株を眺め、パラジウムも買い地合いは変わらず、そのままプラス圏を維持して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、NY市場では引き続き堅調地合いとなったものの、為替要因から国内ではマイナス圏で推移し続落。買取では1gあたり8,311円(-60円)となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/15 8311円 (-60円)
04/14 8371円 (-209円)
04/13 8580円 (+253円)
04/10 8327円 (-72円)
04/09 8399円 (-27円)
04/08 8426円 (+60円)
04/07 8366円 (±0円)
04/06 8366円 (-55円)
04/03 8421円 (-192円)
04/02 8613円 (-259円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,418円/g
12:05現在の金相場は1トロイオンス1759.40ドル、パラジウムは2199.80ドル、為替は1$107円13銭前後の値動きで推移しております。