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【金相場】連休明け13日のNY金相場は、新型コロナウイルスの感染拡大による景気後退懸念が根強い中、米国株安を眺めた買いが優勢となり3営業日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1761.40ドル(+8.60ドル)と、中心終値では2012年10月11日相場(1770.60ドル)以来およそ7年6ヶ月ぶりの高値を更新し取引きを終了。前営業日の9日相場では+68.50ドル(+3.9%)と急騰し価格水準を切り上げていた事から、この日は時間外取引きでは利確売りなども出やすく売り買いが交錯した。一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国でつくる「OPECプラス」は、日量970万バレルの大規模減産で合意したが、市場では原油相場の押し上げには不十分との見方が台頭し軟化すると、米国株式も利益確定を含んだ売りが広がり、安全資産とされる金は買いが膨らみ上昇した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が先週、中小企業や地方自治体向けに最大2兆3000億ドルの緊急資金供給策を発表したほか、世界各国が積極的な財政出動に乗り出す中、将来的なインフレを懸念する声が高まっており、そのヘッジとして金を買う動きが広がった。その後、引け後も買い地合いが継続し、時間外取引では一時1772.8ドルまで上昇する場面もあった。
国内の金相場は、約7年6ヵ月ぶりの高値を記録するなど一段高となったNY相場を映し、一代高値を更新。買取ベースでは1gあたり6,462円(+69円)と、史上初の6,400円台にのせ、2月25日(6,397円)に付けた歴代高値を上抜き、史上最高値を記録しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/14 6462円 (+69円)
04/13 6393円 (+32円)
04/10 6361円 (+98円)
04/09 6263円 (+19円)
04/08 6244円 (-85円)
04/07 6329円 (+164円)
04/04 6165円 (+91円)
04/03 6074円 (+109円)
04/02 5965円 (+53円)
04/01 5912円 (-174円)
10日間の金相場平均価格:6,217円/g
【パラジウム相場】連休明け13日のNYパラジウム相場は、テクニカル要因から買いが膨らみ急騰。中心限月の6月限は1トロイオンス2170.70ドル(+60.70ドル)と、4営業日続伸し、中心終値では3月31日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優勢となった前営業日の流れを引き継ぎ、時間外取引きより上げ幅を拡大。テクニカル要因から買われ、相場は一時2220ドルまで上昇した。その後、OPECプラスでの大規模減産が合意されるも、原油相場の押し上げには不十分との見方が台頭すると、米国株式も軟化しパラジウムも上値を抑えられる展開となった。しかし、金が約7年半ぶりの高値水準まで上昇し一段高となった事や、米国トランプ大統領が経済活動再開への指針を数日中に発表するとの報が材料視されたほか、各国の大規模な金融緩和対策が相場を後押しし、堅調地合いを維持して引けた。
国内のパラジウムは、マイナスサイドに転じ反落。買取では1gあたり8371円(-209円)と、値を下げる展開となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/14 8371円 (-209円)
04/13 8580円 (+253円)
04/10 8327円 (-72円)
04/09 8399円 (-27円)
04/08 8426円 (+60円)
04/07 8366円 (±0円)
04/06 8366円 (-55円)
04/03 8421円 (-192円)
04/02 8613円 (-259円)
04/01 8872円 (-49円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,474円/g
12:30現在の金相場は1トロイオンス1785.15ドル、パラジウムは2186.70ドル、為替は1$107円66銭前後の値動きで推移しております。