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【金相場】11日のNY金相場は続落。中心限月の4月限は1トロイオンス1219.60ドル(-12.60ドル)と2営業日続落し、中心終値では先月9日相場以来およそ1ヶ月ぶりの安値で取引きを終了。前日10日にはギリシャ不安が一服し、市場に楽観ムードが漂った事を背景に金はマイナス圏に沈んだが、この日の金相場は序盤は前日終値をやや上回り堅調に推移。しかしその後は、緊迫しているギリシャ情勢に対して警戒感はあるものの、外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇。最近の力強い米の経済指標を背景に早期利上げ観測が意識される中、金は割高感から相場を圧迫され売りが優勢でこの日の取引きを終えた。為替市場では日米による政策方針の違いから、ドル円では1ドル=120円の大台にのせ、先月5日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値を付けるなどドル高・円安が進行した。
祝日明けの国内金相場は為替相場では円安が進行したものの10日・11日の海外相場が大きく調整された事から小幅安に。小売ベースでは1gあたり5,140円(-7円)と、小安く推移しマイナスに転じました。
《直近10営業日の金相場価格推移》
02/12 5140円 (-7円) ※最安値
02/10 5147円 (+3円)
02/09 5144円 (-56円)
02/06 5200円 (-21円)
02/05 5221円 (+31円)
02/04 5190円 (-42円)
02/03 5232円 (-22円)
02/02 5254円 (+42円)
01/30 5212円 (-68円)
01/29 5280円 (-42円) ※最高値
10日間の金平均価格相場:5,202円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は小反発。中心限月の3月限は1トロイオンス766.55ドル(+0.85ドル)と、ほぼ横ばいながら4営業日ぶりに反発して取引きを終了。この日の貴金属市場はドル高を背景に相場を圧迫され、パラジウムを除いて軟調に推移。前日10日のパラジウム相場は、ミンスクで11日に行われる4カ国首脳会談を前に、ウクライナと親ロシア派との関係悪化を改善し、和平実現に向けて進展があるのではとの観測から売り圧力が高まったが、この日は安値反動から序盤より買いが先行。また、迷走しているギリシャ問題や、ウクライナ情勢の先行き不透明感からも買い支えられ、相場は一時780ドル超まで上伸する場面もあった。しかしその後は、外為市場でドルが主要通貨に対して上昇した事から上げ幅を縮小。また、金やプラチナなど他貴金属が下押されているのを眺めてパラジウムも売り圧力が強まったが、前日終値を維持した事から下げ止まり、結局この日は他貴金属が軟調に推移した中、パラジウムは小幅高で取引きを終えた。
この日、ウクライナのポロシェンコ大統領は、同国東部の親ロシア派勢力との戦闘がさらに拡大した場合は、国内全域に戒厳令を敷く用意があると表明。大統領は閣議で、この日予定されている4ヶ国協議の首脳会談について、ウクライナ東部での無条件の停戦で合意することが主目的だと述べながらも、必要ならば軍事的に自国を防衛する用意があるとし、親ロシア派の圧力を牽制する構えを見せた。
国内のパラジウム相場は10日の海外相場安を受けて続落。小売では1gあたり3,321円(-5円)と、為替が円安に振れた事から下げ幅は小幅となったものの、2営業日続落となりました。
《直近10営業日のパラジウム相場》
02/12 3321円 (-5円)
02/10 3326円 (-17円)
02/09 3343円 (+11円)
02/06 3332円 (-10円)
02/05 3342円 (+27円)
02/04 3315円 (-6円)
02/03 3321円 (+70円)
02/02 3251円 (-32円) ※最安値
01/30 3283円 (-70円)
01/29 3353円 (+54円) ※最高値
10日間のパラジウム平均価格相場:3,319円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1223.25ドル、パラジウムは770.90ドル、為替は1$120円11銭前後の値動きで推移しております。