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【金相場】31日のNY金相場は、中国の景況感の大幅改善を背景に投資家のリスク回避姿勢が後退し続落。中心限月の6月限は1トロイオンス1596.60ドル(-46.60ドル)と、売り優勢で取引きを終了。この日、中国国家統計局が発表した3月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は、前月比16.3ポイント上昇の52.0と、新型コロナウイルスの感染拡大で過去最低となった2月(35.7)から大幅に回復し、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を3カ月ぶりに上回る堅調な内容となった。これを受け、投資家の過度なリスク回避姿勢が後退する中、金商品は時間外取引きより利益を確定する動きが広がり軟調となった。また、外国為替市場では、海外市場でドル買いが進んだ流れを引き継ぎ、主要通貨に対するドル高が進行。ドル建て商品の割高感が強まったことも金相場の圧迫要因となったほか、ロシア中央銀行が4月1日から金の購入を一時停止すると報じられた事も材料視された。ただ、新型コロナの世界的な感染拡大を背景に、経済活動の長期的な停滞に伴う景気悪化懸念が意識され、安全資産である金への需要は底堅く下値を支えている。
国内の金相場は、売り優勢となったNY相場の値動きや円高要因から軟調地合いが継続し5日続落。買取ベースでは1gあたり5,912円(-174円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/01 5912円 (-174円)
03/31 6086円 (-12円)
03/28 6098円 (-91円)
03/27 6189円 (-29円)
03/26 6218円 (-138円)
03/25 6356円 (+264円)
03/24 6092円 (+296円)
03/23 5796円 (+114円)
03/19 5682円 (-114円)
03/18 5796円 (+148円)
10日間の金相場平均価格:6,023円/g
【パラジウム相場】31日のNYパラジウム相場は、中国の3月製造業購買担当者景気指数(PMI)が大幅改善した事が好感され前日比+4.6%と大幅続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス2304.80ドル(+107.20ドル)と、終値では10日相場(2317.40ドル)以来3週間ぶりの高値を付け、同日ぶりに節目の2300ドル台にのせて取引きを終了。発表された中国の3月製造業購買担当者景気指数(PMI)が、過去最低となった2月(35.7)から大幅改善し、好不況の境目である50を3ヶ月ぶりに上回るなど良好な内容となった。これを受けて、投資家の過度なリスク回避姿勢が後退する中、パラジウムには買いが入り上げ幅を拡大。2300ドルを突破するとテクニカルな買いが入り、一時2368ドルと一段高を記録した。その後、反落の動きとなった米国株を眺め、やや上げ幅を縮小するも、ドル安一服や原油相場の上昇が意識され、2300ドル台を維持して引けた。
国内のパラジウムは、急騰し価格水準を切り上げたNY相場高を映すも、引け後の売り戻しや円高要因から上げを消化しマイナスサイドへ反転。買取では1gあたり8,872円(-49円)と、値を下げる展開となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/01 8872円 (-49円)
03/31 8921円 (+203円)
03/30 8718円 (-220円)
03/27 8938円 (-170円)
03/26 9108円 (+1452円)
03/25 7656円 (+753円)
03/24 6903円 (+638円)
03/23 6265円 (+17円)
03/19 6248円 (+27円)
03/18 6221円 (+94円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,785円/g
11:35現在の金相場は1トロイオンス1591.55ドル、パラジウムは2246.90ドル、為替は1$107円84銭前後の値動きで推移しております。