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【金相場】24日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加金融緩和を受けた買いが続き、前営業日相場同様に大幅高で推移。中心限月の4月限は1トロイオンス1660.80ドル(+93.20ドル)と、4営業日続伸し、9日相場(1675.70ドル)以来およそ2週間半ぶりの高値で取引きを終了。なお、1日の上げ幅では前日相場を抜いて1984年11月以降では最大(+5.6%)となり、上昇した4日間の上昇率は約13%と、2008年9月以来では最大となった。FRBは23日、臨時の連邦公開市場委員会(FOMC)で、米国債などの資産を「必要な量」買い入れる無制限の量的金融緩和を決定。これを受けて、将来的にインフレ進行の可能性が高まるとの思惑が浮上したほか、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行し、ドル建てで取引される金商品には割安感からの買いも入った事で上げ幅を拡大。加えて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、スイスの複数の金精錬所が生産を停止したとの報も支援材料となり、金相場は一段高となった。
国内の金相場は、価格水準を切り上げたNY相場を映し急伸。買取ベースでは1gあたり6,356円(+264円)と、月初来高値を抜いて、2月27日相場(6,364円)以来およそ1ヶ月ぶりの高値に値戻しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/25 6356円 (+264円)
03/24 6092円 (+296円)
03/23 5796円 (+114円)
03/19 5682円 (-114円)
03/18 5796円 (+148円)
03/17 5648円 (-168円)
03/16 5816円 (-21円)
03/13 5837円 (-212円)
03/12 6049円 (-53円)
03/11 6102円 (+63円)
10日間の金相場平均価格:5,917円/g
【パラジウム相場】24日のNYパラジウム相場は、株式や原油などリスク資産の上昇や、米国をはじめ各国中央銀行による緊急の金融緩和の導入が材料視され急騰。中心限月の6月限は1トロイオンス1786.90ドル(+230.00ドル)と、4営業日続伸し、大台の1700ドル台に戻して取引きを終了。なお、上昇した4日間の上げ幅は+367.10ドル(+20.5%)となった。新型コロナ感染による景気後退への対応として、米連邦準備理事会(FRB)など世界の中央銀行は相次ぎ緊急の金融緩和を導入すると発表。発表直後の前日引け後の時間外取引きよりパラジウムは急騰し、1700ドル台を突破していた。また、トランプ米政権と連邦議会が検討する2兆ドル(約220兆円)規模の新型コロナウイルス対策について、米与野党の幹部から協議の進展を示唆する発言が伝わり米国株が急騰。NYダウは上げ幅が過去最大を記録するなどリスク回避ムードが一服したほか、トランプ米大統領が4月12日の復活祭(イースター)までに米経済活動を再開させたい考えを示した事、金が前日に続き35年ぶりの上げ幅を記録するなど急騰したのに連れて、パラジウムも一時1870ドルを付けるなど暴騰する展開となった。また、コロナ感染がアフリカ大陸にも広がっている事で、最大産出国である南アフリカでも鉱山事業の採掘作業が停止するのではとの警戒感が加わり、供給不足への先行き不安も相場の押し上げ要因となった。
国内のパラジウムは、急騰したNY相場を映し上げ幅を拡大。買取では1gあたり7,656円(+753円、+9.8%)と連日で10%高の水準を伸ばし一段高に。節目の7,000円台に再浮上し、12日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/25 7656円 (+753円)
03/24 6903円 (+638円)
03/23 6265円 (+17円)
03/19 6248円 (+27円)
03/18 6221円 (+94円)
03/17 6127円 (-435円)
03/16 6562円 (-214円)
03/13 6776円 (-1601円)
03/12 8377円 (-555円)
03/11 8932円 (-165円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,007円/g
11:50現在の金相場は1トロイオンス1617.55ドル、パラジウムは1834.80ドル、為替は1$110円91銭前後の値動きで推移しております。