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【金相場】11日のNY金相場は、株安が止まらない中、この日は比較的利益の出ている金を手じまう売りが出て続落。中心限月の4月限は1トロイオンス1642.30ドル(-18.00ドル)と、売り優勢で取引きを終了。トランプ米大統領は10日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気対策をめぐり、与党共和党に年内の給与税減税などを提案した。ただ、具体策には触れなかったため、この日は景気減速に対する懸念が再び台頭し、株安が進む中で逃避目的として金を買う動きが先行した。また、連邦準備制度理事会(FRB)が来週、追加利下げに動くとの見方が強まっていることも、金利を生まない資産である金へのの支援材料となった。ただ、午前の取引の中盤ごろから外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される金は割高感に押されたほか、株式の損失補填や、このところの金融市場の動揺の中で金は値上がりしていたことから、利益確定の売りも出やすい展開となった。
国内の金相場は、売り優勢となったNY相場を映しマイナス圏へ反転。買取ベースでは1gあたり6,049円(-53円)と、値を下げ反落しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/12 6049円 (-53円)
03/11 6102円 (+63円)
03/10 6039円 (-158円)
03/09 6197円 (-46円)
03/06 6243円 (+61円)
03/05 6182円 (-22円)
03/04 6204円 (+129円)
03/03 6075円 (+58円)
03/02 6017円 (-293円)
02/28 6310円 (-54円)
10日間の金相場平均価格:6,142円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は、株安などを受けリスク回避姿勢の強まりや、持ち高調整売り押され4営業日続落。中心限月の6月限は1トロイオンス2229.30ドル(-88.10ドル)と、先月7日相場(2210.20ドル)以来およそ1ヶ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、時間外取引ではドル安の流れや、英国中央銀行の緊急利下げが材料となり小幅高で推移した。しかし、欧州自動車メーカーの一部工場の操業縮小や、新型コロナウイルスに関して世界保健機関(WHO)が「パンデミック」を宣言したこと、またトランプ米政権による景気対策の詳細発表がなかったことから、11日の米国株が大幅安となった事が重しとなり、パラジウムは売り押され軟調推移に反転。このほか、パラジウムは年初来から+30%超と急騰し、先月27日には史上最高値(2711.70ドル)を記録するなど高騰していた事もあって、他投資先の損失補填を含めた利確売りや、持ち高を調整する動きが出やすかった事も相場の下押し要因となった。
国内のパラジウムは、調整地合いが継続したNY相場を映し軟調な値動きに。買取では1gあたり8,377円(-555円)と、5営業日続落となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/12 8377円 (-555円)
03/11 8932円 (-165円)
03/10 9097円 (-88円)
03/09 9185円 (-259円)
03/06 9444円 (-88円)
03/05 9532円 (+110円)
03/04 9422円 (-264円)
03/03 9686円 (-44円)
03/02 9730円 (-1193円)
02/28 10923円 (+71円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,433円/g
11:45現在の金相場は1トロイオンス1644.25ドル、パラジウムは2171.80ドル、為替は1$103円52銭前後の値動きで推移しております。