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【金相場】22日のNY金相場は反発。中心限月の2月限は1トロイオンス1300.70ドル(+7.00ドル)と、終値では昨年8月15日相場以来およそ5ヶ月ぶりの高値を更新して取引きを終了。序盤の金相場は欧州中央銀行(ECB)の政策決定発表を前に持ち高調整や、様子見ムードから売りが優勢となり軟調に推移。その後、ECBが市場予想を上回る規模の量的緩和(QE)を決定した事を好感され相場は一気に反転。弱基調で推移していた金は価値保存手段として買われプラス圏にのせた。また、外為市場ではおよそ11年ぶりの水準までドル高・ユーロ安が進行。ドル高にも関わらず金は上げ幅を伸ばし、しばらく抵抗値だった1300ドルを昨年8月15日相場ぶりに抜いてこの日の取引きを終えた。市場では25日に行われるギリシャ選挙の動向に関心が高まっている。
欧州中央銀行(ECB)は22日に開いた理事会で、国債を買い取る「量的金融緩和」に初めて踏み切る方針を決めた。3月から国債を含めたユーロ建ての資産の買い取りを月額600億ユーロ(約8兆円)の規模に拡大し、来年9月まで続ける見込み。ユーロ圏ではデフレ懸念が深まった事から景気と物価のテコ入れのために最後の切り札として温存してきた緩和策を今回初めて投入した。発表を受けて欧州株は7年ぶりの高値をつけたほか、ユーロ圏国債は軒並み利回りが過去最低を更新。また、外為市場ではユーロ安が進行。出口戦略を伺う米国との政策方針の違いから、対ドルではおよそ11年ぶりの安値を付けた。
国内の金相場は前日の海外相場高や、為替が円安に振れた事を映して反発。小売ベースでは1gあたり5,383円(+66円)と、先日21日に付けた直近高値を上抜いて過去20年来では最高値を記録しました。
ここ最近世界経済の先行き不安や、リスク回避姿勢の高まりを受けた逃避先需要として急騰している金は前日の海外相場では昨年8月15日相場以来およそ5ヶ月ぶりの高値を更新。海外相場が上昇している事に加え、国内では円安要因から金は年初来より上げ幅を拡大し、本日再び直近高値を上抜き過去20年来では最高値水準まで高騰しました。
今週5営業日では値を上げた日が3日(19日・21日・23日)、下げた日が2日(20日・22日)となっており、週初めから一段高を記録。途中、相場は上下したものの、上昇した日の上げ幅が大きく振れた事から価格水準を切り上げ、一段高で週間推移となりました。年初来では本日までに1gあたり+418円と、率では7.8%高で推移しております。
《本日までの1月金相場価格推移(小売)》
01/23 5383円(+66円) ※最高値
01/22 5317円(-27円)
01/21 5344円(+98円)
01/20 5246円(-3円)
01/19 5249円(+125円)
01/16 5124円(+63円)
01/15 5061円(-20円)
01/14 5081円 (-17円)
01/13 5098円 (+26円)
01/09 5072円 (+7円)
01/08 5065円 (+11円)
01/07 5054円 (+22円)
01/06 5032円 (+40円)
01/05 4992円 (+27円) ※最安値
1月現在までの金平均価格:5,151円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1300.55ドル、為替は1$118円33銭前後の値動きで推移しております。