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【金相場】13日のNY金相場は、中東でのタンカー攻撃を受けて地政学的リスクが増大したほか、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に買われ3日続伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1343.70ドル(+6.90ドル)と、堅調地合いが継続して取引きを終了。ホルムズ海峡に近いオマーン沖で13日、石油タンカー2隻が攻撃を受けた。事件は米国とイランとの間の緊張が高まる中で発生。米国務長官は攻撃の背後にイランがいるとの見解を表明し、地政学上の緊張が一段と高まるとの懸念から、逃避目的から金を買う動きが強まった。また、発表された前週分の新規失業保険申請件数が市場予想を上回るなど、冴えない結果となった事からドル安が進行。割安感が意識されたほか、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に上値を伸ばし、7日以来の高値で取引きを終えた。
国内の金相場は、地政学的リスクの高まりを背景に買いが進み上伸。小売ベースでは1gあたり5,092円(+28円)と、3営業日続伸し、3月26日相場以来およそ2ヵ月半ぶりの高値を更新しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
06/14 5092円 (+28円)
06/13 5064円 (+21円)
06/12 4958円 (+1円)
06/11 5042円 (-28円)
06/10 5070円 (+10円)
06/07 5060円 (+10円)
06/06 5050円 (+20円)
06/05 5,030円 (+11円)
06/04 5019円 (+48円)
06/03 4971円 (+28円)
直近10日間の金相場平均価格:5,044円/g
【パラジウム相場】13日のNYパラジウム相場は、テクニカル要因や、供給逼迫への警戒感、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に急騰。中心限月の9月限は1トロイオンス1438.20ドル(+32.60ドル)と、6営業日続伸し、中心終値では4月26日相場以来およそ7週間ぶりの高値で取引きを終了。オマーン湾でタンカー2隻が攻撃を受けたことを受け、原油相場が上昇した事に連れてパラジウムも上昇した。また、供給逼迫が意識されているほか、FRBの利下げ観測の高まりや、ドル安の進行、テクニカルな買いも巻き込み、相場は一気に上げ幅を拡大。一時1440ドル超まで値を伸ばす場面もあった。その後、地政学的リスクの高まりが懸念され上値を重くするも、堅調な米国株が好感され、そのまま一段高で取引きを終えた。上伸した6日間の上げ幅は+110.90ドル(+7.7%)となった。
国内のパラジウムは、急騰し上げ幅を拡大したNY相場を映して一段高へ。小売では1gあたり5,535円(+108円)と、6営業日続伸。連日で上値追いの様相となり、価格水準を切り上げる展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/14 5,535円 (+108円)
06/13 5,427円 (+76円)
06/12 5,351円 (+43円)
06/11 5,308円 (+70円)
06/10 5238円 (+49円)
06/07 5189円 (+70円)
06/06 5119円 (-54円)
06/05 5173円 (+60円)
06/04 5113円 (-11円)
06/03 5124円 (-168円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,258円/g
16:30現在の金相場は1トロイオンス1357.90ドル、パラジウムは1448.05ドル、為替は1$108円17銭前後の値動きで推移しております。