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【金相場】週明け10日のNY金相場は、このところ連騰に対する利確売りや、リスク回避姿勢が一服したことを受けマイナスサイドに反転。中心限月の8月限は1トロイオンス1329.30ドル(-16.80ドル)と、9営業日ぶりに反落して取引きを終了。前週末までに8営業日続伸し約3カ月半ぶりの高値を付けていた反動から、この日は序盤より利益確定の売りが先行した。また、トランプ米大統領は7日、不法移民対策に関するメキシコとの協議に進展があったとして、同国産品に課すと警告していた制裁関税の発動を「無期限に見送る」と表明。これをきっかけに投資家のリスク回避姿勢が緩み、この日は世界的に株価が上昇、安全資産とされる金商品は相場を圧迫された。加えて外国為替市場では、米長期金利の持ち直しなどを背景に、ドルが主要通貨に対して上伸。ドル建てで取引される金商品の割高感につながり、金相場は未明から朝方にかけて1330ドル台前半を中心とした狭いレンジで軟調に推移した。
国内の金相場は、リスク回避姿勢が一服したほか、利益確定売りに押されたNY相場を映して9営業日ぶりに反落。小売ベースでは1gあたり5,042円(-28円)と、前日に付けた4月11日相場(およそ2ヶ月)ぶりの高値から一服し、本日はマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
06/11 5042円 (-28円)
06/10 5070円 (+10円)
06/07 5060円 (+10円)
06/06 5050円 (+20円)
06/05 5,030円 (+11円)
06/04 5019円 (+48円)
06/03 4971円 (+28円)
05/31 4943円 (+28円)
05/30 4915円 (+9円)
05/29 4906円 (-39円)
直近10日間の金相場平均価格:5,001円/g
【パラジウム相場】週明け10日のNYパラジウム相場は、リスク選好意欲が高まる中、買いの勢いが膨らみ急伸。中心限月の9月限は1トロイオンス1386.80ドル(+30.80ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では4月26日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値を更新して取引きを終了。この日のパラジウムは、前週末までの上昇に対する利確売りや、ドル高を背景に時間外取引きでは売りが先行し軟調に推移した。しかし、10日に発動が予定されていたメキシコ製品に対する5%追加関税の無期限延期を受けて、投資家のリスク回避姿勢が後退。株式相場が上昇する中、パラジウムも買い戻しが旺盛となりプラス圏に浮上した。また、トランプ大統領が中国との貿易合意の可能性に言及したほか、テクニカルな買いも入って上げ幅を拡大したパラジウムは、一時1390ドル圏内まで値を伸ばすなど一段高の様相となった。上伸した3日間の上げ幅は+59.50ドル(+4.3%)
国内のパラジウムは、一段高となったNY相場を映して上伸。小売では1gあたり5,308円(+70円)と、直近高値を抜いて、4月26日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/11 5,308円 (+70円)
06/10 5238円 (+49円)
06/07 5189円 (+70円)
06/06 5119円 (-54円)
06/05 5173円 (+60円)
06/04 5113円 (-11円)
06/03 5124円 (-168円)
05/31 5292円 (+38円)
05/30 5254円 (+33円)
05/29 5221円 (±0円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,203円/g
14:30現在の金相場は1トロイオンス1330.65ドル、パラジウムは1375.30ドル、為替は1$108円61銭前後の値動きで推移しております。