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【金相場】5日のNY金相場は、株価上昇を受けて上値を抑えられるも、利下げ観測を背景に堅調地合いを維持し6日続伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1333.60ドル(+4.90ドル)と、中心終値では2月25日相場以来およそ3ヶ月半ぶりの高値を更新して取引きを終了。なお、6日間の上げ幅は+51.60ドル(+3.9%)と、2017年3月以降では最大となった。先日の米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて、市場では利下げ観測が強まった事から、金はこの日も買い地合いが継続し序盤より堅調となった。また、米雇用サービス会社ADPが5日の朝発表した5月の雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)が前月から2万7000人の増加にとどまるなど低調な結果となると、金相場は上げ幅を拡大し一時1348.90ドルまで急騰した。その後、米国株式の続伸を意識して上げ幅は縮小したものの、米国金利の先安観が強まる展開となっており底堅い動きとなった。
国内の金相場は、利下げ観測を背景に引き続き買い地合いとなったNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり5,050円(+20円)と、直近では最長の6営業日続伸。6日間の上げ幅は+143円(+2.9%)となり、前日同様4月16日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値を更新しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
06/06 5050円 (+20円)
06/05 5,030円 (+11円)
06/04 5019円 (+48円)
06/03 4971円 (+28円)
05/31 4943円 (+28円)
05/30 4915円 (+9円)
05/29 4906円 (-39円)
05/28 4945円 (+16円)
05/27 4929円 (-9円)
05/24 4938円 (+12円)
直近10日間の金相場平均価格:4,965円/g
【パラジウム相場】5日のNYパラジウム相場は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に買われるも、ドル安一服を受け売り戻され反落。中心限月の9月限は1トロイオンス1327.30ドル(-13.50ドル)と、マイナスサイドに転じて取引きを終了。大幅高となった前日相場の流れを引き継ぎ、この日は時間外取引では買い地合いが継続し小高く推移した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて、市場では利下げ観測が強まった事から、投資家のリスク選好意欲が改善。金相場や株式市場が続伸した事も材料視された。ただ、その後はドル安一服を受けて相場を圧迫されると、一部で利益確定を目的とした売りも出たことで、相場はマイナス圏に反転した。
国内のパラジウムは、マイナスサイドに反転したNY相場を映して反落。小売では1gあたり5,119円(-54円)と、マイナス圏での値動きとなり、前日の上げを戻す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/05 5,119円 (-54円)
06/05 5,173円 (+60円)
06/04 5,113円 (-11円)
06/03 5,124円 (-168円)
05/31 5,292円 (+38円)
05/30 5,254円 (+33円)
05/29 5,221円 (±0円)
05/28 5,221円 (+37円)
05/27 5,184円 (+60円)
05/24 5124円 (-33円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,183円/g
10:40現在の金相場は1トロイオンス1332.85ドル、パラジウムは1332.75ドル、為替は1$108円29銭前後の値動きで推移しております。