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【金相場】21日のNY金相場は、米中貿易協議の行方に注目が集まる中、株価上昇が意識され反落。中心限月の6月限は1トロイオンス1273.20ドル(-4.10ドル)と、マイナスサイドに転じて取引きを終了。米商務省は20日、中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置を一部緩和すると発表。ソフトウエアの更新や不具合の修正に関連した業務を中心に、8月19日までの3カ月間、暫定的に米企業などとの取引を容認するとした。これを受けて投資家のリスク回避姿勢が緩み株高が進むと、金相場は朝方にかけてじりじりと下落。一時は1269.00ドルの安値を付けた。一方、欧州連合(EU)離脱に苦慮するメイ英首相が2度目の国民投票実施に向け準備中などとする報が流れ、外国為替市場でドルがユーロに対して軟調となりドル建てで取引される商品に割安感が生じたため、金は前日終値近辺まで持ち直す場面もあった。ただ、午後にかけては米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を翌22日に控えて様子見ムードが広がり、相場の頭は抑えられた。
国内の金相場は、円安要因からプラス圏で推移し上昇。小売ベースでは1gあたり4,946円(+17円)と、6営業日ぶりに値を上げ、下げ一服となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
05/22 4946円 (+17円)
05/21 4929円 (-8円)
05/20 4937円 (-18円)
05/17 4955円 (-19円)
05/16 4974円 (-6円)
05/15 4980円 (-10円)
05/14 4990円 (+37円)
05/13 4953円 (+3円)
05/10 4950円 (+2円)
05/09 4948円 (-21円)
直近10日間の金相場平均価格:4,956円/g
【パラジウム相場】21日のNYパラジウム相場は、前日の上昇を受けて利確売りが優勢となり反落。中心限月の6月限は1トロイオンス1312.50ドル(-18.50ドル)と、マイナスサイドに転じて取引きを終了。買い優勢となった前日相場の反動から、この日のパラジウムは序盤よりジリジリと売られ軟調となった。また、豪中銀の利下げに対する見方や、英国の合意なき欧州連合(EU)離脱発言を受けて、外国為替市場では一時ドル高が進むと割高感から相場を圧迫された。一方、米商務省が中国通信機器大手ファーウェイとの事実上の取引禁止措置に絡み、利用者への影響緩和のため一部の取引(スマートフォンのソフトウェアの更新など)への適用を3カ月間猶予すると発表。目先的に安心感が広がり、欧米株高となった事で買い戻しが入る場面もあったが、利確売りが出やすかった事から結局戻りを売られ、そのままマイナス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、利確売りに押されたNY相場を映して反落。小売では1gあたり5,194円(-27円)と、マイナス圏に転じ反落しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
05/22 5194円 (-27円)
05/21 5221円 (+64円)
05/20 5,157円 (-59円)
05/17 5,216円 (+11円)
05/16 5,205円 (-11円)
05/15 5,216円 (+54円)
05/14 5,162円 (-86円)
05/13 5,248円 (+118円)
05/10 5130円 (-37円)
05/09 5167円 (-27円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,192円/g
11:45現在の金相場は1トロイオンス1276.95ドル、パラジウムは1317.60ドル、為替は1$110円56銭前後の値動きで推移しております。