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【金相場】週末10日のNY金相場は、米中貿易戦争の行方に注目が集まる中、ドル安進行による割安感や、逃避目的から買いを集め上昇。中心限月の6月限は1トロイオンス1287.40ドル(+2.20ドル)と、小幅続伸して取引きを終了。米中両国は前日に続きこの日も閣僚級貿易協議を行った。ただ、米メディアは9日の協議では「ほとんど進展が見られなかった」と報道。また、トランプ米政権は予定通り10日に中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当に課している追加関税を10%から25%へ引き上げを実施し、中国側も報復措置を発動する構えを見せているため、投資家のリスク回避姿勢が強まる中、この日は未明から安全資産とされる金買いが優勢となった。さらに、外国為替市場でドル安・ユーロ高が先行したこともドル建てで取引される金の割安感につながり相場の押し上げ要因となった。ただ、トランプ大統領は10日のツイッターで、対中協議に関し「急ぐ必要は全くない」と表明。米中貿易交渉の行方を慎重に見極めたいとの思惑が広がったため、買い一巡後は上値は抑えられる展開となり、結局小幅高で引けた。
国内の金相場は、小幅続伸した週末のNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり4,953円(+3円)と、横ばい圏ながらプラス圏で推移し続伸しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
05/13 4953円 (+3円)
05/10 4950円 (+2円)
05/09 4948円 (-21円)
05/08 4969円 (-16円)
05/07 4899円 (-10円)
04/26 4495円 (-19円)
04/25 5014円 (+29円)
04/24 4985円 (-10円)
04/23 4995円 (-16円)
04/22 5011円 (+10円)
直近10日間の金相場平均価格:4,981円/g
【パラジウム相場】週末10日のNYパラジウム相場は、このところの下げに対する値ごろ感や、株高が意識され急反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1350.70ドル(+67.70ドル)と、5営業日ぶりに大きく値を上げて取引きを終了。米中の通商協議の1日目が終了し、リスク回避の動きが一服したことを受けて、この日は時間外取引きより堅調に推移し上昇した。また、このところの売り過剰感から安値拾いの買い戻しや、ドル安の進行、株価持ち直しが好材料となり上げ幅を拡大。加えて、米中の通商協議が建設的とされ、テクニカルな買いも入り相場は一気に1353.90ドルの高値まで急騰した。その後、週末を控えた持ち高調整から上値追いは一服するも、堅調な株価や他貴金属の値動きが意識され、そのまま高値圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、値ごろ感から急反発した週末のNY相場を映して急騰。小売では1gあたり5,248円(+118円)と、このところの調整地合いが一服し、6営業日ぶりに反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
05/13 5,248円 (+118円)
05/10 5130円 (-37円)
05/09 5167円 (-27円)
05/08 5194円 (-81円)
05/07 5275円 (-318円)
04/26 5594円 (-27円)
04/25 5621円 (+97円)
04/24 5524円 (+11円)
04/23 5513円 (-119円)
04/22 5632円 (-43円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,390円/g
11:40現在の金相場は1トロイオンス1287.65ドル、パラジウムは1331.50ドル、為替は1$109円75銭前後の値動きで推移しております。