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【金相場】10日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えて様子見ムードが広がるも、買い地合いが継続し4日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1313.90ドル(+5.60ドル)と、中心終値では3月26日相場(2週間)ぶりの高値で取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)はこの日、定例理事会を開き、「少なくとも2019年末まで」政策金利を据え置く方針を改めて確認。ドラギECB総裁は記者会見で金融機関の経営を圧迫するマイナス金利政策について、市中銀行の負担軽減策の要否をめぐり今後検討する考えを表明した。これを受けて、外国為替市場では朝方にいったんドル高・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される金相場は割高感からマイナス圏に下押しされた。しかし、その後は対ユーロで買い進められたドルが売り戻され、割高感が後退したことから、金相場はプラス圏に浮上。また、世界的な経済成長を巡る懸念が高まっている事も意識され金を買う動きが活発となった。ただ、FOMC議事要旨の公表を午後に控えて内容を見極めたいとの思惑が強まったため、上値は抑えられた。
国内の金相場は、買い優勢となったNY相場を映して小幅上伸。小売ベースでは1gあたり5,091円(+5円)と、横ばい圏ながら3日続伸し、前日相場同様に先月27日相場以来およそ2週間ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/11 5091円 (+5円)
04/10 5086円 (+8円)
04/09 5078円 (+18円)
04/08 5060円 (-1円)
04/05 5061円 (+14円)
04/04 50247円 (+14円)
04/03 5033円 (+9円)
04/02 5024円 (+7円)
04/01 5017円 (+19円)
03/29 4998円 (-57円)
直近10日間の金相場平均価格:5,050円/g
【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、売り買いが交錯する中、小幅上伸して取引きを終了。中心限月の6月限は1トロイオンス1363.20ドル(+0.60ドル)と、4営業日続伸し、終値では先週3日相場(1週間)ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの上伸を受けて利益確定売りが出て序盤は小安く推移した。また、ECBドラギ総裁の発言を受け、外国為替市場ではユーロ売り・ドル買いが進行した事で相場を圧迫されたほか、株価の下げも意識されパラジウムも軟調となった。しかしその後は、ドル売りに転じた事でパラジウムの買い戻しが台頭。金など他貴金属の上昇や、株価も反転上昇した事が買い材料となり、引けにかけてプラス圏に浮上した。
国内のパラジウムは、引き続き堅調に推移したNY相場高を映して上昇。小売では1gあたり5,470円(+22円)と、前日の下げを戻し、3日間では一進一退とレンジ内での相場展開となっております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/10 5470円 (-22円)
04/10 5448円 (-22円)
04/09 5470円 (+22円)
04/08 5448円 (±0円)
04/05 5448円 (-108円)
04/04 5556円 (-76円)
04/03 5632円 (+6円)
04/02 5626円 (+162円)
04/01 5464円 (+113円)
03/29 5351円 (-313円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,491円/g
12:05現在の金相場は1トロイオンス1309.15ドル、パラジウムは1366.40ドル、為替は1$111円08銭前後の値動きで推移しております。