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【金相場】9日のNY金相場は、ドル安の流れやリスク回避姿勢の高まりを背景に買いを集め上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1308.30ドル(+6.40ドル)と、3営業日続伸し、前日同様に中心終値では3月27日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。米政府のボーイングへの補助金に対し、欧州連合(EU)が報復関税を準備していると表明したことを受け、米欧の貿易摩擦が激化するとの見方が強まり、リスクテーク意欲が減退。外国為替市場ではドル安が進んだ事で、金への買いが旺盛となり序盤より堅調となった。また、リビア情勢の緊張から地政学的リスクが高まった事や、国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しが弱気となり、株安が加速した事も、金にとっては買い材料となり上げ幅を拡大した。一方、トランプ大統領の利下げ要求を受け、10日公表のFOMC議事要旨で金融当局がハト派に一段と傾斜したか否かにも注目が集まり、買い一巡後は様子見の模様となった。
国内の金相場は、買い優勢となったNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり5,086円(+8円)と、前日同様に先月27日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/10 5086円 (+8円)
04/09 5078円 (+18円)
04/08 5060円 (-1円)
04/05 5061円 (+14円)
04/04 50247円 (+14円)
04/03 5033円 (+9円)
04/02 5024円 (+7円)
04/01 5017円 (+19円)
03/29 4998円 (-57円)
03/28 5055円 (-37円)
直近10日間の金相場平均価格:5,046円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、引き続き堅調地合いとなり3日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1362.60ドル(+9.50ドル)と、約1週間ぶり(3日相場来)の高値に戻して取引きを終了。この日、外国為替市場ではドル安が進んだことから割安感が意識され序盤より買いが先行した。また、金の上昇や持ち高調整目的の買いが膨らみ、相場は一時1373ドル超まで上げ幅を拡大した。その後、リスク回避姿勢の高まりから、株価が下落した事でパラジウムも上値を重くするも、堅調な他貴金属やドル安要因が支えとなり、そのまま買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、NY市場では引き続き買い優勢で引けるも、為替要因から国内ではマイナス圏に転じ反落。小売では1gあたり5,448円(-22円)と、前日の上げをそのまま戻す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/10 5448円 (-22円)
04/09 5470円 (+22円)
04/08 5448円 (±0円)
04/05 5448円 (-108円)
04/04 5556円 (-76円)
04/03 5632円 (+6円)
04/02 5626円 (+162円)
04/01 5464円 (+113円)
03/29 5351円 (-313円)
03/28 5664円 (-367円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,511円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:10現在の金相場は1トロイオンス1305.40ドル、パラジウムは1368.15ドル、為替は1$111円15銭前後の値動きで推移しております。