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2019年03月14日国内貴金属は軒並み上昇↑金・パラジウム共に値を上げ、約2週間ぶりの高値に回復。

【金相場】13日のNY金相場は、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる混乱や、インフレ抑制を示す米経済指標を背景に買われ続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1309.30ドル(+11.20ドル)と、月初来高値を抜いて、先月末28日相場(1316.10ドル)以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。EUからの離脱期限が29日に迫る中、英議会下院は前日、政府とEUがまとめた離脱修正案を再度否決。これに伴い、この日は「合意なき離脱」の是非を問う採決が予定されており、市場では混迷度合いの深まりを受けて安全資産としての金買いがじりじりと進行した。また、この日朝方に発表された米国の2月卸売物価指数(PPI)が低調な内容なり、前日発表の米消費者物価指数(CPI)に続いてインフレ圧力の落ち着きが確認されたことで、利上げ先送り観測も金の買いを促した。ただ、1月の米耐久財受注は市場の減少予想に反して3カ月連続のプラスとなったため、買い一巡後は1300ドル台でのもみ合いとなった。

国内の金相場は、堅調となったNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり5,097円(+23円)と、前日相場同様に1日相場以来およそ2週間ぶりの高値に回復しました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

03/14  5097円 (+23円)

03/13  5074円 (+28円)

03/12  5046円 (-6円)

03/11  5052円 (+20円)

03/08  5032円 (-6円)

03/07  5038円 (-13円)

03/06  5051円 (+14円)

03/05  5037円 (-32円)

03/03  5069円 (-45円)

03/01  5114円 (+1円)

直近10日間の金相場平均価格:5,061円/g


【パラジウム相場】13日のNYパラジウム相場は、他貴金属の上昇やテクニカル要因から買いが入り3日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1506.70ドル(+16.70ドル)と、1500ドル台を突破し、中心終値では先月26日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、堅調となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より買いが先行した。また、金やプラチナなど他貴金属の上昇を眺めて連れ高となったほか、株高などリスク選好意欲の高まりや、テクニカルな買いも入って上げ幅を拡大した。途中、発表された2月の米国卸売物価指数(PPI)が市場予想ほど上昇せず、冴えない内容となった事でやや値を落とす場面もあったが、同時に利上げ停止観測が改めて強まったことや、ドルの軟化を受けた買い支えがあって、高値圏を維持する展開となった。

国内のパラジウムは、一段高となったNY相場を映して上昇。小売では1gあたり6,085円(+27円)と、過去最高値を記録した4日相場(5,983円)ぶりの高値となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

03/14  6085円 (+27円)

03/13  6058円 (±0円)

03/12  6058円 (+102円)

03/11  5956円 (-75円)

03/08  6031円 (-44円)

03/07  6075円 (+71円)

03/06  6004円 (-60円)

03/05  6064円 (-81円)

03/03  6145円 (+60円)

03/01  6085円 (+64円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:6,056円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:10現在の金相場は1トロイオンス1306.55ドル、パラジウムは1505.20ドル、為替は1$111円53銭前後の値動きで推移しております。

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