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【金相場】20日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えて様子見ムードの中、買い優勢地合いが継続。中心限月の4月限は1トロイオンス1347.90ドル(+3.10ドル)と、小幅ながら3日続伸し、中心終値では昨年4月19日相場以来およそ10ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日は新規の材料難に加え、1月開催分のFOMC議事要旨の公表待ちで全体的に様子見ムードとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)は同会合で政策金利を据え置き、景気減速リスクを踏まえて追加利上げ休止の可能性を示唆した。FRBの政策運営姿勢がハト派方向に転じたことが、金利を生まない資産である金買いを引き続き支えているが、午後に発表される議事要旨の内容を見極めたいとの思惑が強まった。一方、外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し金商品に割安感が生じたほか、銅やパラジウムなど非鉄金属の相場上昇が目立つ中で金に買いが波及し、小幅高ながらこの日も買い優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は、小幅ながら買い優勢となったNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり5,176円(+9円)と、連日で年初来高値を抜いて、昨年1月25日相場以来およそ1年1ヶ月ぶりの高値を更新しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/21 5176円 (+9円)
02/20 5167円 (+56円)
02/19 5111円 (+17円)
02/18 5094円 (+31円)
02/15 5063円 (±0円)
02/14 5063円 (+13円)
02/13 5050円 (+12円)
02/12 5038円 (+19円)
02/08 5019円 (+4円)
02/07 5015円 (-30円)
直近10日間の金相場平均価格:5,080円/g
【パラジウム相場】20日のNYパラジウム相場は、ドル安や供給逼迫への先行き不安が意識され買い優勢地合いが継続。中心限月の3月限は1トロイオンス1462.10ドル(+8.20ドル)と、4営業日続伸し、中心終値では連日で歴代高値を更新して取引きを終了。供給不安やテクニカル要因から、連日で急騰し一代高値を記録するなど価格水準を切り上げる中、この日のパラジウムも買い地合いが継続し序盤より小高く推移した。また、外国為替市場ではドル安が進んだほか、欧米株価が堅調となった事も好材料となり上げ幅を拡大した。その後、1月開催分のFOMC議事要旨の公表待ちで様子見ムードからやや上値を縮めるも、押し目買いからプラス圏を維持し、この日も過去最高値を更新して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、引き続き買い優勢となったNY相場を映して上げ幅を拡大。小売では1gあたり5,869円(+64円)と、5日続伸し急騰。NY相場が高値記録を更新するなど上値追いの展開となっている事から、国内でも価格水準を切り上げ初の5,700円台のせとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/21 5869円 (+64円)
02/20 5643円 (+97円)
02/19 5546円 (+124円)
02/18 5373円 (+49円)
02/15 5373円 (+49円)
02/14 5324円 (±0円)
02/13 5324円 (+70円)
02/12 5254円 (+16円)
02/08 5238円 (+38円)
02/07 5200円 (-11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,565円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:25現在の金相場は1トロイオンス1342.05ドル、パラジウムは1462.85ドル、為替は1$110円73銭前後の値動きで推移しております。