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【金相場】14日のNY金相場は、売り買いが交錯した後、利確売りが優勢となり小幅安に。中心限月の4月限は1トロイオンス1313.90ドル(-1.20ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら3営業日ぶりにマイナス圏に沈んで取引きを終了。前日までの上昇を背景に、時間外取引きでは利益確定の動きが広がり安寄りした。一方、朝方に発表された12月の小売売上高が前月比で約9年ぶりの大幅な落ち込みを示したことに加え、最新週の新規失業保険申請件数も市場予想を上回る水準に増加。米景気に対する先行き懸念が再燃したことからドル安進行による割安感が生じたほか、安全資産とされる金に買い戻しが入り相場は次第に反発。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに動きにくくなるとの思惑が広がったことも、金利を生まない資産である金には支援材料となり一時プラス圏浮上した。ドル売り・ユーロ買いの流れが一巡すると、金相場はいったんマイナス圏に沈んだものの、ドルの対ユーロ相場が再び下落に転じると、小幅ながらプラス圏に回復し売り買い交錯の展開となった。
国内の金相場は、NY市場では小幅安に振れるも、時間外取引での戻りを受けて横ばい推移。小売ベースでは1gあたり5,063円(±0円)と、前日比変わらずの値動きとなり、約9ヵ月ぶりの高値で高止まりしております。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/15 5063円 (±0円)
02/14 5063円 (+13円)
02/13 5050円 (+12円)
02/12 5038円 (+19円)
02/08 5019円 (+4円)
02/07 5015円 (-30円)
02/06 5045円 (+8円)
02/05 5037円 (±0円)
02/04 5037円 (+10円)
02/01 5027円 (+10円)
直近10日間の金相場平均価格:5,039円/g
【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、一時利確売りが出るも、押し目買いが入り大幅反発。中心限月の3月限は1トロイオンス1385.90ドル(+13.30ドル)と、12日に付けた歴代高値を再度上抜き、史上最高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、ドル高の進行や利益確定売りが出た事で、時間外取引きでは軟調に推移していた。また、発表された米国経済指標が低調な内容となった事で、投資家心理が後退した事も相場の圧迫材料となった。ただ、その後はドル買いが一服し割安感が意識されたほか、テクニカル要因や押し目買いが入り相場は反転上昇。上げ幅を拡大したパラジウムは一時1394.20ドルを付け、終値では歴代高値を再更新して取引きを終えた。
現在価格が逆転している金との価格差は+72.00ドル(パラジウム高)と、直近では最大となった。
国内のパラジウムは、高値記録を更新したNY相場を映して、国内でも上げ幅を拡大。小売では1gあたり5,535円(+49円)と、先日付けた直近高値を上抜いて、史上最高値を再更新しました。供給逼迫の観点から価格水準を切り上げているパラジウムは、年初来より+572円(+10.6%)となり連日で歴代高値を記録。現在価格が逆転している金との価格差は472円(パラジウム高)となっております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/15 5535円 (+49円)
02/14 5324円 (±0円)
02/13 5324円 (+70円)
02/12 5254円 (+16円)
02/08 5238円 (+38円)
02/07 5200円 (-11円)
02/06 5211円 (+38円)
02/05 5173円 (+70円)
02/04 5103円 (+49円)
02/01 5054円 (-38円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,387円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1314.85ドル、パラジウムは1390.70ドル、為替は1$110円31銭前後の値動きで推移しております。