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【金相場】16日のNY金相場は、英国の欧州連合(EU)離脱に向けた先行き不透明感や、ドル安・ユーロ高進行に伴う割安感が意識され買い優勢に。中心限月の2月限は1トロイオンス1293.80ドル(+5.40ドル)と、プラス圏に転じ反発して取引きを終了。この日は、外国為替市場ではドル売り・ユーロ買いが先行。ドル建てで取引される金は割安感から買いが優勢となったほか、米政府機関の一部閉鎖が続いていることや、英国の欧州連合(EU)離脱に向けた情勢が混沌(こんとん)としていることなども、安全資産としての金買いを後押しした。また、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが最近相次ぎ追加利上げに慎重な姿勢を示していることも、金利を生まない資産である金には追い風となり、この日はプラス圏で取引きを終えた。
通常取引き終了後、英議会が内閣不信任案を否決した。メイ政権の継続と決まったが、欧州連合(EU)離脱交渉を巡る不透明感は続くとの見方から、金は時間外取引きでも買われ堅調となった。
国内の金相場は、買い優勢となったNY相場を映して3日上伸。小売ベースでは1gあたり4,937円(+28円)と、年初来高値を抜いて、昨年12月14日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/17 4937円 (+28円)
01/16 4909円 (+4円)
01/15 4905円 (+13円)
01/11 4892円 (-6円)
01/10 4898円 (-3円)
01/09 4901円 (-5円)
01/08 4906円 (+24円)
01/07 4882円 (-51円)
12/27 4933円 (+35円)
12/26 4898円 (-9円)
直近10日間の金相場平均価格:4,906円/g
【パラジウム相場】16日のNYパラジウム相場は、ドル安・株高やテクニカル要因から買い地合いが強まり急騰。中心限月の3月限は1トロイオンス1318.50ドル(+41.40ドル)と、初の大台1300ドルを突破し、史上最高値を更新して取引きを終了。この日のパラジウムは、時間外取引きでは前日の下げを受けて買い戻しが入りジリ高となった。その後、通常取引きが始まるとドル安を背景に買いの勢いが加速。加えて、原油高や株高が支援材料となり上げ幅を拡大したパラジウムは、節目の1300ドルを突破すると、テクニカルな買いも巻き込み相場は一気に急騰した。その後、英議会下院での内閣不信任案の採決を午後に控えて様子見ムードが広がるも、堅調地合いを維持しそのまま高値圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、急騰したNY相場を映して上げ幅を拡大。小売では1gあたり5,275円(+172円)と、史上最高値を記録し一段高となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/17 5275円 (+172円)
01/16 5103円 (+11円)
01/15 5092円 (+38円)
01/11 5054円 (-32円)
01/10 5086円 (-38円)
01/09 5124円 (+102円)
01/08 5022円 (±0円)
01/07 5022円 (+60円)
12/27 4801円 (+108円)
12/27 4962円 (+108円)
12/26 4854円 (+21円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,059円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:55現在の金相場は1トロイオンス1295.75ドル、パラジウムは1327.90ドル、為替は1$108円99銭前後の値動きで推移しております。