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【金相場】19日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策決定を午後に控えて様子見ムードが広がる中、堅調地合いが継続。中心限月の2月限は1トロイオンス1256.40ドル(+2.80ドル)と、3営業日続伸して取引きを終了。この日の外国為替市場では、未明ごろからドルが対ユーロでじりじりと軟化していたが、朝方に一段とドル安が進行したことを受け、金商品は割安感を追い風に10ドル近く上昇。この日午後にFRBが公表する米連邦公開市場委員会(FOMC)声明が、世界的な景気減速の兆候などを背景に弱めのトーンになるのではないかとの見方も金利を生まない資産である金買いを後押しした。ただ、午前中に一時1262.20ドルの高値を付けた後は様子見ムードや、持ち高調整の売りに押され、上げ幅を縮小する展開となった。取引き終了後に公表されたFOMC声明と経済・金利見通しによると、FRBは来年の利上げ想定回数を下方修正する一方、金融引き締め路線を堅持。このため、よりハト派的な内容になると見込んでいた向きが売りを出し、引け後ではマイナス圏に転落した。
国内の金相場は、NY相場では3日続伸するなど堅調に推移したものの、引け後の戻りや円高要因から上げを消化され続落。小売ベースでは1gあたり4,898円(-18円)と、値を落としマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
12/20 4898円 (-18円)
12/19 4916円 (-2円)
12/18 4918円 (+6円)
12/17 4912円 (-31円)
12/14 4943円 (+1円)
12/13 4942円 (+5円)
12/12 4937円 (+11円)
12/11 4926円 (+2円)
12/10 4924円 (+31円)
12/07 4893円 (-11円)
直近10日間の金相場平均価格:4,921円/g
【パラジウム相場】19日のNYパラジウム相場は、ドル安を背景とした割安感や、堅調スタートとなった米国株が意識され急騰。中心限月の3月限は1トロイオンス1201.30ドル(+22.10ドル)と、歴代最高値を更新し、終値では初の1200ドル台にのせて取引きを終了。この日のパラジウムは、ドル安・ユーロ高を背景に序盤より買いが先行し堅調に推移した。また、他貴金属が上昇したほか、米国株も序盤は大幅反発するなど堅調となった事が好感され買いの勢いが一段と加速。相場は1200ドルを突破し、史上最高値となる1210.20ドルまで急伸した。その後、ドル安が一服した事や、米国株の反落、FOMC声明を控えて様子見ムードが広がった事で、やや上げ幅を縮小するも、引き続き堅調地合いを維持し、そのまま高値圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、歴代高値を記録するなど急騰したNY相場を映して上昇。小売では1gあたり5,011円(+49円)と反発し、再度5,000円台に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
12/20 5011円 (+49円)
12/19 4962円 (-65円)
12/18 5027円 (+49円)
12/17 4978円 (-81円)
12/14 5059円 (+16円)
12/13 5043円 (+65円)
12/12 4978円 (+70円)
12/11 4908円 (+48円)
12/10 4860円 (+38円)
12/07 4822円 (-124円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,965円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:40現在の金相場は1トロイオンス1246.85ドル、パラジウムは1196.05ドル、為替は1$112円44銭前後の値動きで推移しております。