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【金相場】週明け3日のNY金相場は、対ユーロでのドル安先行に伴う割安感などを背景に買いが入り反発。中心限月の2月限は1トロイオンス1239.60ドル(+13.60ドル)と、7月16日以来約4カ月半ぶりの高値を付けて取引を終了。トランプ米大統領と習近平中国国家主席は1日、ブエノスアイレスで首脳会談を開き、両国間の貿易戦争をひとまず「休戦」とすることで一致。米国が年明けに予定していた対中追加関税の25%への引き上げを当面凍結する一方、中国側は知的財産権の保護強化などに向けた協議を始めることに同意した。また、トランプ米大統領は3日朝、「米中関係は大きな進展を遂げた」などとツイッターに投稿。これを受けて、外国為替市場ではリスク回避姿勢が後退する中、ドル売り・ユーロ買いが進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたことから金が買われ上げ幅を拡大した。 また、最近浮上した米利上げの早期打ち止め観測が依然くすぶっていることも、金利を生まない資産である金には支援材料となったが、米国株が堅調となった事で上値を抑えられた模様。
国内の金相場は、約4か月半ぶりの高値となったNY市場を映して上昇。小売ベースでは1gあたり4,897円(+33円)と、堅調に推移し4日続伸。ここ最近の高値を抜いて、7月13日相場以来およそ4ヶ月半ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
12/04 4897円 (+33円)
12/03 4778円 (+1円)
11/30 4863円 (+2円)
11/29 4861円 (+21円)
11/28 4840円 (-19円)
11/27 4860円 (+13円)
11/26 4847円 (-10円)
11/22 4772円 (+32円)
11/21 4825円 (-3円)
11/20 4828円 (-12円)
直近10日間の金相場平均価格:4,854円/g
【パラジウム相場】週明け3日のNYパラジウム相場は、リスク選好の流れを受けて買いの勢いが加速。中心限月の3月限は1トロイオンス1165.60ドル(+21.00ドル)と、先月28日に付けた直近高値を抜いて、過去最高値で取引を終了。この日のパラジウムは、1日の首脳会談で米中が貿易摩擦解消への取り組みを進めることや、米国が中国製品への追加関税を一定期間見送ることを決めた事から、両国の貿易摩擦への警戒感が後退。リスク選好意欲が高まる中、パラジウムにも買いが入り堅調となった。また、外構為替市場ではドルがユーロに対して軟化、加えて利上げ打ち止め観測が台頭していることも相場の押し上げ材料となり、上げ幅を拡大。相場は一時1178.70ドルまで急伸した。その後、一代高値を更新するなど急騰した反動から、利益確定売りが出た事で上値追いは一服するも、引き続き堅調地合いを維持し、そのまま高値圏で取引を終えた。
国内のパラジウムは、過去最高値を更新したNY相場高を映して急伸。小売では1gあたり4,827円(+65円)と、連日で歴代高値を抜いて、価格水準を切り上げる展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
12/04 4827円 (+65円)
12/03 4762円 (+21円)
11/30 4741円 (±0円)
11/29 4579円 (+102円)
11/28 4477円 (+33円)
11/27 4444円 (+92円)
11/26 4352円 (-103円)
11/22 4455円 (+38円)
11/21 4417円 (-60円)
11/20 4477円 (-75円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,666円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。14:05現在の金相場は1トロイオンス1228.35ドル、パラジウムは1160.95ドル、為替は1$113円51銭前後の値動きで推移しております。