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【金相場】週末2日のNY金相場は、良好な米雇用統計を背景に売りが優り反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1233.30ドル(-5.30ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。米労働省が朝方に発表した10月の雇用統計では、景気動向を反映する非農業部門の就業者数は季節調整済みで前月比25万人増と、市場予想の19万人増を大幅に上回った。また、物価上昇の先行指標として注目される平均時給の伸びは前年同期比で3.1%増と、2009年4月(3.4%)以来の大きさとなった。この良好な統計を受けて、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行した事から、ドル建てで取引される金商品には割高感が生じたほか、FRBによる利上げペースの加速観測が強まり、金利を生まない資産である金相場には重しとなった。
国内のNY金相場は、週末のNY市場では売りが優るも、為替が円安に傾斜した事を受けて上伸。小売ベースでは1gあたり4,897円(+21円)と、連日で高値を抜いて、7月13日相場以来およそ3ヶ月半ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
11/05 4897円 (+21円)
11/02 4876円 (+65円)
11/01 4811円 (-28円)
10/31 4839円 (-6円)
10/30 4845円 (+11円)
10/26 4849円 (+6円)
10/25 4843円 (-8円)
10/24 4851円 (+21円)
10/23 4830円 (-7円)
10/22 4837円 (+17円)
直近10日間の金相場平均価格:4,848円/g
【パラジウム相場】週末2日のNYパラジウム相場は、前日に続き買い優勢地合いの流れとなり3日続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1104.50ドル(+23.10ドル)と、中心終値では先月24日相場以来およそ1週間半ぶりの高値となり、同日ぶりに1100ドル台に浮上して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが続いた前日までの堅調地合いを引き継ぎ、序盤より小高く推移した。また、米中貿易摩擦の解決期待や、発表された10月の雇用統計が良好な内容となり、投資家心理が上向いた事も相場の押し上げ要因となり上げ幅を拡大。一時1110ドル超まで値を伸ばした。その後、米国株が反落した事で買いの勢いは一服するも、週末を控えた持ち高調整や、押し目買いが支えとなり、そのまま高値圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、急伸した週末のNY相場高を映して3日続伸。小売では1gあたり4,465円(+97円)と、4,400円台に再浮上し、過去最高値を記録した先月24日相場(約2週間)ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
11/05 4465円 (+97円)
11/02 4368円 (+54円)
11/01 4314円 (+5円)
10/31 4309円 (-32円)
10/30 4341円 (-22円)
10/29 4201円 (-11円)
10/26 4212円 (-81円)
10/25 4293円 (-76円)
10/24 4530円 (+65円)
10/23 4465円 (+162円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,398円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:35現在の金相場は1トロイオンス1235.90ドル、パラジウムは1102.60ドル、為替は1$113円20銭前後の値動きで推移しております。