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【金相場】3日のNY金相場は反発。中心限月の2月限は1トロイオンス1208.70ドル(+9.30ドル)と、前日に大きく値を下げた反動から買い戻され、再び節目となる1200ドルにのせて取引きを終了。この日の金相場は、前日の下落反動から安値拾いの買いが入った事で序盤から堅調に推移。また、米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した雇用報告で、11月の非農業部門の民間就業者数が、前月・市場予想を共に下回り低調な伸びとなった事から、雇用拡大期待感が弱まり、相対的に安全資産としての金買いにつながった。このほか、原油相場がプラスに転じた事も金相場の支援材料となり、この日はプラス圏で取引きを終えた。ただ、今夜予定されている欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を控え、内容を見極めたいとした動きもあり様子見ムードも強かった。
ドラギ総裁率いるECBは今年最後の政策決定会合を4日に開催し、追加措置の提案を検討する模様。当局者らは現行措置の効果を見極めたい意向を示唆しているものの、見通しの悪化継続で行動を迫る圧力が強まっている事から、市場では追加刺激策が近いうちに実施されるとの見方が強まっている。
国内の金相場は海外相場高や、為替が円安に振れた事を映し続伸。小売ベースでは1gあたり5,054円(+74円)と、3営業日続伸しました。昨日同様、連日で年初来高値を上抜き、昨年4月12日相場以来およそ1年8か月ぶりの高値を付けるなど高騰している金は、小売では今年初となる5,000円越えを記録し、価格水準を一段切り上げて推移しております。
《直近10営業日の金相場価格推移(小売ベース)》
12/04 5054円 +74円 ※最高値
12/03 4980円 +3円
12/02 4977円 +186円
12/01 4791円 -115円 ※最安値
11/28 4906円 -22円
11/27 4928円 -16円
11/26 4944円 -3円
11/25 4947円 +26円
11/21 4921円 +33円
11/20 4888円 -1円
10日間の金平均価格:4,934円
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は続落。中心限月の3月限は1トロイオンス797.55ドル(-6.20ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。序盤は前日の安値反動による買い戻しや、堅調に推移している金・プラチナの値動きを眺め買いが先行。一時810ドル超まで上昇する場面もあったが、外為市場でドルがユーロに対し2年ぶりの高値をつけるなど、ドル買いが加速。ドル建てのパラジウムは割高感から徐々に上げ幅を縮小した。また、11月のADP全米雇用者数が下振れた事も材料視され、結局マイナス圏に沈んでこの日の取引きを終えた。3月限のパラジウムの値動きは、安値794.05ドル、高値814.70ドル、終値797.55ドル。
市場は今夜予定されている年内最後の欧州中央銀行(ECB)の定例理事会による政策内容を注視しており、今後の景気刺激策に対し何らかの方針を示すにではとの見方が強まっている。
国内のパラジウム相場は海外相場安を映して反落。小売では1gあたり3,412円(-11円)と、昨日つけたおよそ13年9カ月ぶりの高値から値を下げ、3営業日ぶりにマイナスへ転じました。
《直近10営業日のパラジウム相場価格推移(小売ベース)》
12/04 3412円 -11円
12/03 3423円 +37円 ※最高値
12/02 3386円 0円
12/01 3386円 -5円
11/28 3391円 +6円
11/27 3385円 +48円
11/26 3337円 -27円
11/25 3364円 +97円
11/21 3267円 +22円
11/20 3245円 -11円 ※最安値
10日間のパラジウム平均価格:3,360円
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:20現在の金相場は1トロイオンス1208.10ドル、パラジウムは799.65ドル、為替は1$119円93銭前後の値動きで推移しております。