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【金相場】11日のNY金相場は、世界的な株安で投資家心理が冷え込んでいる中、安全資産として買いが入り急騰。中心限月の12月限は1トロイオンス1227.60ドル(+34.20ドル)と、大幅続伸し、中心終値では8月1日相場以来およそ2ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。この日は、世界的な株安を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、「質への逃避先」として金が高進。また、9月の米消費者物価指数(CPI)が伸び悩み、外国為替市場ではドル安に振れたことや、米国株の下げ幅拡大、利上げ加速の思惑が後退した事も支援材料となり上げ幅を拡大。相場は一時1230ドルまで値を伸ばす場面もあった。このほか、トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを改めて非難した事を受けて、FRBが利上げに動きにくくなるのではないかとの思惑も広がり、金は一段価格水準を切り上げる展開となった。なお、1日の上げ幅としては2016年6月以来およそ2年4ヶ月ぶりの大幅高となった。
国内の金相場は、急伸したNY相場を映して大幅反発。小売ベースでは1gあたり4,798円(+96円)と、6営業日ぶりに値を上げ、4日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
10/12 4798円 (+96円)
10/11 4702円 (-17円)
10/10 4719円 (-2円)
10/09 4721円 (-66円)
10/05 4787円 (-19円)
10/04 4806円 (-5円)
10/03 4811円 (+53円)
10/02 4758円 (+4円)
10/01 4754円 (+49円)
09/28 4705円 (-22円)
直近10日間の金相場平均価格:4,756円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は、ドル安や他貴金属の堅調さが意識され上伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1075.20ドル(+8.00ドル)と、直近高値(9月28日相場1072.80ドル)を抜いて、中心終値では1月29日相場以来およそ8ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、米国株の急落に連動してアジア株も大幅に下げるなど、世界的な株安連鎖を受けパラジウムも時間外取引きでは利益確定売りが先行した。ただ、9月の米消費者物価指数(CPI)が予想以下に振れ伸び悩んだ事がきっかけでドル安が進行。ドル建てのパラジウムは割安感が意識されたほか、金が急騰した事に連れてパラジウムにも買いが入りプラス圏に浮上した。その後、原油安や米国株の大幅続落を眺めて、やや上値を重くするも、他貴金属の上昇や押し目買いから堅調地合いを維持して、約8ヶ月ぶりの高値水準で取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は、直近高値を抜いて約8ヶ月ぶりの高値を更新するなど堅調となったNY相場を映してプラス圏に反転。小売では1gあたり4,276円(+43円)と、3営業日ぶりに値を上げ反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
10/12 4276円 (+43円)
10/11 4233円 (-60円)
10/10 4293円 (-10円)
10/09 4303円 (+43円)
10/05 4260円 (-27円)
10/04 4287円 (+32円)
10/03 4255円 (-21円)
10/02 4276円 (-54円)
10/01 4330円 (-27円)
09/28 4357円 (+91円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,287円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:55現在の金相場は1トロイオンス1220.45ドル、パラジウムは1070.45ドル、為替は1$112円29銭前後の値動きで推移しております。