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【金相場】29日のNY金相場は、投資家心理の改善や、米4-6月期GDPの上方修正が意識され売り優勢の展開に。中心限月の12月限は1トロイオンス1211.50ドル(-2.90ドル)と、小幅ながら続落して取引きを終了。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐり、米国がメキシコとの2国間協議で大筋合意に達したことを受けて、カナダや欧州連合(EU)などとの貿易摩擦も解消に向かうとの期待が広がる中、投資家心理が改善。このため、安全資産とされる金は相場を圧迫された。また、4-6月期米国内総生産(GDP)改定値が上方修正された事もやや意識される展開となった。ただ、外国為替市場では朝方まで対ユーロで強含んでいたドルがその後は下落に転じたことから、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたほか、金相場は1200ドルの水準に下値支持線が形成されているとみられ、当面は1200ドルの節目を割り込まないとの見方から、下値では買い戻しも入り下げは限定的となった。
国内の金相場は、NY相場では小安く引けたものの、為替が円安に傾斜した事を受けてプラス圏で推移し反発。小売ベースでは1gあたり4,719円(+34円)と、前日の下げをそのまま戻し、再度10日相場(約3週間)ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
08/29 4719円 (+34円)
08/28 4719円 (+15円)
08/27 4704円 (+78円)
08/24 4626円 (-12円)
08/23 4638円 (+17円)
08/22 4621円 (+22円)
08/21 4599円 (+1円)
08/20 4598円 (+26円)
08/17 4572円 (+29円)
直近10日間の金相場平均価格:4,648円/g
【パラジウム相場】29日のNY金相場は、トランプ米政権が主要貿易相手国との新たな合意を目指す中、投資家心理の改善から買い優勢となり急反発。中心限月の9月限は1トロイオンス954.30ドル(+18.90ドル)と、大きく値を上げ、中心終値では7月9日相場以来およそ7週間ぶりの高値を付けて取引きを終了。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐり、米国がメキシコとの2国間協議で大筋合意に達したことを受けて、カナダや欧州連合(EU)などとの貿易摩擦も解消に向かうとの期待が広がり投資家心理が改善。株式市場が堅調となる中、パラジウムも買いが膨らみ上げ幅を拡大した。また、英国の欧州連合(EU)離脱交渉合意に対する期待感などを受けて、外国為替市場ではユーロ高・ドル安が進行。ドル建てのパラジウムは割安感が意識されたほか、テクニカルな買いも入り、この日は一段高となった。
国内のパラジウムは、NY相場が約7週間ぶりの高値で引けるなど上げ幅を拡大した事を映して、国内でも急反発し直近高値を更新。小売では1gあたり3,812円(+92円)と、3,600円台にのせ、6月19日相場以来およそ2ヵ月半ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/30 3812円 (+92円)
08/29 3720円 (-33円)
08/28 3753円 (+38円)
08/27 3715円 (+92円)
08/24 3623円 (-16円)
08/23 3639円 (+59円)
08/22 3580円 (±0円)
08/21 3580円 (-27円)
08/20 3607円 (+97円)
08/17 3510円 (+184円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,654円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:55現在の金相場は1トロイオンス1206.30ドル、パラジウムは948.55ドル、為替は1$111円62銭前後の値動きで推移しております。