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【金相場】23日のNY金相場は、トランプ大統領の批判をよそに、米金融当局は利上げを続けるとの見方からドルが反発した事が意識され圧迫。中心限月の12月限は1トロイオンス1194.00ドル(-9.30ドル)と、5営業日ぶりに反落して取引きを終了。前日引け後に米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、多くの参加者が次回9月会合での金利引き上げが妥当とみており、緩やかな利上げの継続が適切との見方でおおむね一致した。これを受けて外国為替市場ではドル高・ユーロ安基調が進行。ドル建てで取引される商品は割高感に圧迫され、金にも売りが出やすい展開となった。また、米中が23日、お互いに160億ドル相当の輸入品に対する追加関税を発動。トランプ米政権はさらに2000億ドル相当の中国製品に関税を課す方針を発表済みで、中国景気の先行き不透明感で銅相場が下げ、金がつれ安となる場面もあった。なお、米ワイオミング州ジャクソンホールではこの日から3日間の日程で経済金融シンポジウムが開かれる予定で、市場はパウエルFRB議長が24日に行う講演に注目している。
国内の金相場は、FOMC公表後のドル高進行に押されたNY相場を映して上値追いが一服。小売ベースでは1gあたり4,626円(-12円)と、6営業日ぶりに反落し、マイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
08/24 4626円 (-12円)
08/23 4638円 (+17円)
08/22 4621円 (+22円)
08/21 4599円 (+1円)
08/20 4598円 (+26円)
08/17 4572円 (+29円)
08/16 4543円 (-179円)
08/10 4722円 (±0円)
08/09 4722円 (-15円)
08/08 4737円 (+14円)
直近10日間の金相場平均価格:4,638円/g
【パラジウム相場】23日のNYパラジウム相場は、前日までの連騰に対する利益確定売りや、米国利上げ観測からのドル高進行に圧迫されマイナス圏へ。中心限月の9月限は1トロイオンス911.20ドル(-7.00ドル)と、6営業日ぶりに反落して取引きを終了。前日引け後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、多くの参加者が次回9月会合での金利引き上げが妥当とみており、緩やかな利上げの継続が適切との見方でおおむね一致した。これを受けて未明の外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感が意識され、時間外取引より安寄りした。また、前日まで6連騰し約3週間ぶりの高値を付けていた事から一部で利益確定を目的とした売りが出たほか、米中貿易摩擦への警戒感が投資家心理を後退させた事も圧迫要因となり、この日は売り優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、利確売りやドル高進行に押されたNY相場を映して反落。小売では1gあたり3,623円(-16円)と、前日付けた約3週間(3日相場)ぶりの高値から後退し、本日はマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/24 3623円 (-16円)
08/23 3639円 (+59円)
08/22 3580円 (±0円)
08/21 3580円 (-27円)
08/20 3607円 (+97円)
08/17 3510円 (+184円)
08/16 3326円 (-248円)
08/10 3574円 (±0円)
08/09 3574円 (-54円)
08/08 3628円 (+21円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,403円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:50現在の金相場は1トロイオンス1188.60ドル、パラジウムは910.15ドル、為替は1$111円36銭前後の値動きで推移しております。