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【金相場】25日のNY金相場は、対ユーロでのドル安進行に伴う割安感から買われ上昇。中心限月の8月限は1トロイオンス1231.80ドル(+6.30ドル)と、3営業日ぶりに値を上げ、終値では16日相場(約1週間)ぶりの高値に戻して取引きを終了。米欧首脳会談や、27日公表の4-6月期米実質GDP(国内総生産)統計を控えて様子見ムードが広がる中、外国為替市場ではドル売り・ユーロ買いが午前中ごろまで優勢だったため、ドル建てで取引される金は割安感に支えられ、序盤より堅調に推移していた。また、この所の安値推移から値ごろ感による買いや、ショートカバーも入った事で上げ幅を拡大した。その後、ドルが買い戻されたほか、米国株の上昇を受けて上値を抑えられるも、引き続き堅調地合いを維持し、そのままプラス圏で取引きを終えた。
なお、引け後には米国とEUは関税ゼロに向けて努力することで合意された。
国内の金相場は、堅調となったNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり4,795円(+6円)と、前日同様に小幅ながら値を上げ続伸しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
07/26 4796円 (+6円)
07/25 4789円 (+5円)
07/24 4784円 (-22円)
07/23 4806円 (-23円)
07/20 4829円 (-25円)
07/19 4854円 (-8円)
07/18 4862円 (-27円)
07/17 4889円 (-33円)
07/13 4837円 (+41円)
07/12 4796円 (+4円)
直近10日間の金相場平均価格:4,841円/g
【パラジウム相場】25日のNYパラジウム相場は、トランプ米大統領が欧州連合(EU)との通商交渉前に、融和的な発言をした事が意識され急伸。中心限月の9月限は1トロイオンス928.30ドル(+19.70ドル)と、4営業日続伸し、中心終値では13日相場(約2週間)ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日は前日相場同様に最近の売り過剰感から、安値を意識した買いが入った事で序盤より堅調となった。また、米欧首脳会談を前に「EUと米国は全ての関税や貿易障壁、補助金を撤廃すべきだ」と述べた事に相場が反応。ドル安要因も重なりパラジウムは一段と上げ幅を拡大し、一時930ドル超まで値を伸ばす場面もあった。その後、一部で持ち高調整売りが出た事や、ドルの戻りを受けて高値一服となるも、引き続き堅調地合いを維持し、高値圏で取引きを終えた。
その後、米欧首脳会談が開催。トランプ米大統領と欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のユンケル委員長は、米国・EU間の貿易戦争回避を目指すことで合意した。なお、トランプ大統領が輸入自動車への関税導入の意向を示して高まっていた緊張が緩和され、時間外取引でパラジウムは買いが膨らみ一段高となった。
国内のパラジウムは急伸したNY相場高を映して上伸。小売では1gあたり3,709円(+75円)と、13日相場以来およそ2週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
07/26 3709円 (+75円)
07/25 3634円 (±0円)
07/24 3634円 (+87円)
07/23 3547円 (+32円)
07/20 3515円 (-140円)
07/19 3655円 (-33円)
07/18 3688円 (±0円)
07/17 3688円 (-119円)
07/13 3807円 (+54円)
07/12 3753円 (+38円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,663円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:20現在の金相場は1トロイオンス1234.55ドル、パラジウムは931.65ドル、為替は1$110円76銭前後の値動きで推移しております。