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【金相場】休場明け5日のNY金相場は、米FOMC議事要旨や、6日発表の雇用統計を控えて様子見ムードが広がる中、ドルが対ユーロで軟調に振れたほか、持ち高調整目的の買いが入り上伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1258.80ドル(+5.30ドル)と、値を伸ばし、先月26日相場以来およそ1週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日午後に公表予定の、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月12~13日開催分)を控えて相場は全体的に薄商いとなる中、外国為替市場ではドルがユーロに対して軟調に推移した事から、金は買いが先行した。また、世界1、2位の経済大国である米国と中国は6日、相手国の製品に25%の追加関税を課す制裁措置をそれぞれ発動する見込み。現時点で回避に向けた交渉は進んでいないとされ、「貿易戦争」突入への警戒感は依然根強く、安全資産とされる金を買う動きも見られた事や、発表された米国の6月ADP雇用統計や、週間新規失業保険申請件数がそれぞれ低調な内容だった事も意識され、一時1262ドル超まで上げ幅を拡大する場面もあった。ただ、通常取引き終了後に公表予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や、翌6日には6月の米雇用統計も発表されることから、投資家の様子見姿勢も強まり、午後にかけては方向感の乏しい展開となった。
引け後に公表された6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では年内の利上げペースについての言及が市場の想定内容にとどまった。議事要旨によると、FOMC参加者は景気後退が起きる可能性について討議。また、世界的な貿易摩擦が、堅調と思われている経済に打撃を与える恐れに懸念を示した。
国内の金相場は、堅調に推移したNY市場を映して小幅続伸。買取ベースでは1gあたり4,791円(+5円)と、横ばい圏ながら3日続伸し、6月25日相場(約2週間)ぶりの高値を継続となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
07/06 4791円 (+5円)
07/05 4786円 (+4円)
07/04 4782円 (+30円)
07/03 4752円 (-26円)
07/02 4749円 (-8円)
06/29 4749円 (-8円)
06/28 4757円 (-16円)
06/27 4773円 (-6円)
06/26 4779円 (-32円)
06/25 4811円 (-21円)
直近10日間の金相場平均価格:4,776円/g
【パラジウム相場】休場明け5日のNYパラジウム相場は、ドルがユーロに対して軟調に推移したほか、輸入車への関税をめぐって対立している欧州連合(EU)との交渉進展期待が浮上した事で堅調に推移。中心限月の9月限は1トロイオンス942.70ドル(+4.70ドル)と続伸し、買い優勢で取引きを終了。この日は、FOMC議事要旨を午後に控えて相場は全体的に薄商いの展開となる中、米国と中国が6日にお互いの輸入品への追加関税を発動する見通しから、貿易摩擦激化に対する警戒感を背景に序盤は売りが先行した。ただ、輸入車への関税をめぐって対立している欧州連合(EU)との交渉進展期待が浮上し、投資家心理がやや改善。米国株式市場が堅調となったほか、発表された6月の総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)や、ISM非製造業景況指数がそれぞれ良好な内容となった事も意識され、パラジウムは買い戻し優勢に反転した。また、外国為替市場では未明に進んだユーロ高・ドル安なども支援材料となり、この日もプラス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、休場明けのNY市場では堅調に振れたものの、為替動向から横ばい圏での値動きとなり変わらず。買取では1gたり3,602円(±0円)と、値動きなしでの相場展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
07/06 3602円 (±0円)
07/05 3602円 (+27円)
07/04 3575円 (-16円)
07/03 3591円 (-27円)
07/02 3618円 (+43円)
06/29 3575円 (-11円)
06/28 3586円 (-27円)
06/27 3613円 (+92円)
06/26 3521円 (-65円)
06/25 3586円 (±0円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,587円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:00現在の金相場は1トロイオンス1256.85ドル、パラジウムは944.90ドル、為替は1$110円68銭前後の値動きで推移しております。