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【金相場】23日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を午後に控えて、様子見ムードが広がる中で小反落。中心限月の6月は1トロイオンス1289.60ドル(-2.40ドル)と、小動きながら値を下げ、マイナス圏に転じて取引きを終了。トランプ米大統領が前日、17-18日に行われた中国との通商協議の結果について「満足していない」との認識を示したほか、6月12日の米朝首脳会談が延期または中止となる可能性を指摘したことなどを支えに、安全資産とされる金は一時1300ドル圏内まで上伸した。しかし、その後は買いが一服し流れが反転。米連邦準備制度理事会(FRB)が1-2両日に開催したFOMCの議事要旨公表を午後に控えて、ドルがユーロに対して強含みに推移したほか、FOMC結果への様子見ムードから手じまい売りが出た事で、次第にマイナス圏に沈下した。
その後、米連邦準備制度理事会が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録によると、当局者らは経済見通しから考えて「近く」追加利上げが適切になると予想。インフレ率が目標から若干オーバーシュートしても問題ないとの認識を示し、より積極的な引き締めには急いでいないことを示唆した。これを受け市場では利上げに慎重な内容だったと受け止められ、引け後に金相場の買い戻しが活発化。相場は1296ドル付近まで上昇した。
国内の金相場は、売りが優ったNY相場を映して上値追いが一服。小売ベースでは1gあたり4,985円(-42円)と、5営業日ぶりに値を下げて反落しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
05/24 4985円 (-42円)
05/23 5027円 (+1円)
05/22 5026円 (+4円)
05/21 5022円 (+8円)
05/18 5014円 (+18円)
05/17 4996円 (-3円)
05/16 4999円 (-50円)
05/15 5049円 (-5円)
05/14 5054円 (-15円)
05/11 5069円 (+14円)
直近10日間の金相場平均価格:5,024円/g
【パラジウム相場】23日のNYパラジウム相場は、地政学リスクの高まりやユーロ安・ドル高が材料となり相場を圧迫。中心限月の6月限は1トロイオンス971.10ドル(-15.70ドル)と、売り優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、利益確定売りに押された前日相場の反動から、時間外取引きでは買い戻しが入り小高く推移した。一方、外国為替市場ではユーロ売りが出た事で、相場は軟調な展開に反転。欧州株が軒並み値を下げた事や、銅や原油相場も売られたほか、6月12日の米朝首脳会談が延期または中止となる可能性を示唆するなど、地政学リスクの高まりも売り材料となり、結局マイナス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、利確売りに押されたNY相場を映して3営業日ぶりに反落。小売では1gあたり3,828円(-81円)と、前日付けた約1ヵ月ぶりの高値から後退し、上値追いが一服となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
05/24 3828円 (-81円)
05/23 3909円 (+5円)
05/22 3904円 (+76円)
05/21 3828円 (-33円)
05/18 3861円 (-16円)
05/17 3877円 (+16円)
05/16 3861円 (-27円)
05/15 3888円 (+17円)
05/14 3871円 (-27円)
05/11 3898円 (+59円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,873円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。14:05現在の金相場は1トロイオンス1296.55ドル、パラジウムは975.80ドル、為替は1$109円49銭前後の値動きで推移しております。