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【金相場】22日のNY金相場は、対ユーロでのドル安進行や、北朝鮮を巡る地政学リスクが意識され、買い優勢の展開に。中心限月の6月限は1トロイオンス1292.00ドル(+1.10ドル)と、小幅ながら値を上げて取引きを終了。この日の外国為替市場では未明から早朝にかけてドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたため、相場は概ね堅調に推移した。また、トランプ米大統領が正午過ぎ、6月に予定している北朝鮮の金正恩委員長との首脳会談が遅れる可能性を示唆した。北朝鮮を巡る地政学リスクが意識された事で、逃避目的から金は上値を伸ばし上げ幅を広げる展開となった。ただ、午後からはドルの対ユーロ相場が強含みに転じたため、金相場の上値は抑えられたほか、中国政府が最大25%の自動車輸入関税を7月1日付で15%に引き下げると発表。中国による対米貿易摩擦の解消に向けた動きなどが好感され、投資家のリスク選好意欲が高まったことから、引けにかけて上値を重くした。翌日午後には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が予定されており、様子見ムードも強かった。
国内の金相場は、NY市場が小幅高となった事を映して上伸。小売ベースでは1gあたり5,027円(+1円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を伸ばし、4日続伸しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
05/23 5027円 (+1円)
05/22 5026円 (+4円)
05/21 5022円 (+8円)
05/18 5014円 (+18円)
05/17 4996円 (-3円)
05/16 4999円 (-50円)
05/15 5049円 (-5円)
05/14 5054円 (-15円)
05/11 5069円 (+14円)
05/10 5055円 (+23円)
直近10日間の金相場平均価格:5,031円/g
【パラジウム相場】22日のNYパラジウム相場は、中国の乗用車輸入関税引き下げを背景に買い地合いが強まるも、その後利確売りに押され反落。中心限月の6月は1トロイオンス986.80ドル(-3.60ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。この日のパラジウムは、早朝にドル安・ユーロ高が進んだ事から割安感が意識され、取引き開始前の時間外では小高く推移した。また、中国当局が乗用車に対する輸入関税率を現在の25%から15%に引き下げると発表するなど、米中貿易摩擦の緩和が示されたことを受け投資家心理が改善。株高が先行する中で、パラジウムも急進し一時1000.30ドルと、節目の1000ドル台に浮上する場面もあった。ただ、その後は株高が一服し売り優勢に反転したほか、ドルの持ち直しや、利益確定売りにも押され、引けにかけてマイナスサイドに沈下した。
国内のパラジウムは、小幅ながら値を伸ばし堅調地合いが継続。小売では1gあたり3,909円(+5円)と続伸し、連日で月初来高値を抜いて、4月23日相場(約1ヶ月)ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
05/23 3909円 (+5円)
05/22 3904円 (+76円)
05/21 3828円 (-33円)
05/18 3861円 (-16円)
05/17 3877円 (+16円)
05/16 3861円 (-27円)
05/15 3888円 (+17円)
05/14 3871円 (-27円)
05/11 3898円 (+59円)
05/10 3839円 (+43円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,874円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:45現在の金相場は1トロイオンス1294.05ドル、パラジウムは986.50ドル、為替は1$110円52銭前後の値動きで推移しております。