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【金相場】週明け21日のNY金相場は、ドルの値動きに合わせて売り買いが交錯。中心限月の6月限は1トロイオンス1290.90ドル(-0.40ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げて取引きを終了。この日の金相場は、米中摩擦を巡る過度な警戒感が後退し、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進んだ事や、リスク選好意欲の高まりから株価が堅調となった事も材料となり相場を圧迫された。しかし、その後は外国為替市場でユーロが対ドルで持ち直すと、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じ、買い戻しが活発化。安値拾いや、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を週央に控えた様子見もあって、持ち直される展開となった。
米中両政府は19日に共同声明を発表し、米国の対中貿易赤字の大幅な削減に向け、中国が効果的な取り組みを進めていくことで一致。また、ムニューシン米財務長官が前日とこの日に米メディアとのインタビューで、今回の米中貿易協議では「互いに関税を課すのを控えることで一致した」と表明したほか、「大きな前進があった」と成果を強調したことから、市場では貿易摩擦激化に対する懸念が後退した。
国内の金相場は、NY市場では小幅安に振れたものの、為替が円安に傾斜した事を受けて上昇。小売ベースでは1gあたり5,026円(+4円)と、小幅ながら値を伸ばし3営業日続伸しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
05/22 5026円 (+4円)
05/21 5022円 (+8円)
05/18 5014円 (+18円)
05/17 4996円 (-3円)
05/16 4999円 (-50円)
05/15 5049円 (-5円)
05/14 5054円 (-15円)
05/11 5069円 (+14円)
05/10 5055円 (+23円)
05/09 5032円 (+6円)
直近10日間の金相場平均価格:5,032円/g
【パラジウム相場】週明け21日のNYパラジウム相場は、このところの安値反発や、投資家のリスク選好意欲の高まりを背景に買いが活発化。中心限月の6月限は1トロイオンス990.40ドル(+30.20ドル)と、5営業日ぶりに反発し、1週間(14日相場)ぶりの高値に戻して取引きを終了。前週末までに4営業日売りが続くなど、軟調地合いとなっていた反動から、この日のパラジウムは時間外取引きより買いが入り堅調に推移した。また、米中摩擦を巡って警戒感が後退した事から投資家心理が改善。株価が大きく上昇する中、パラジウムも一気に上げ幅を拡大し一段高となった。
国内のパラジウムは、週明けのNY相場が大幅反発した事を映して3営業日ぶりに急反発。小売では1gあたり3,904円(+76円)と、月初来高値を抜いて、4月23日相場(約1ヶ月)ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
05/22 3904円 (+76円)
05/21 3828円 (-33円)
05/18 3861円 (-16円)
05/17 3877円 (+16円)
05/16 3861円 (-27円)
05/15 3888円 (+17円)
05/14 3871円 (-27円)
05/11 3898円 (+59円)
05/10 3839円 (+43円)
05/09 3796円 (+6円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,862円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:50現在の金相場は1トロイオンス1291.75ドル、パラジウムは986.05ドル、為替は1$110円96銭前後の値動きで推移しております。