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【金相場】週末20日のNY金相場は、米利上げペースの加速観測や、地政学的リスクの後退などが重しとなり続落。中心限月の6月限は1トロイオンス1338.30ドル(-10.50ドル)と、売り優勢で取引きを終了。なお、週間では9.60ドル(0.71%)下落し、マイナスでの越週は3週間ぶりとなった。この日の金相場は、米国とロシアの政治的緊張が和らぎつつあることや、ドルの上昇を背景に序盤より売りが先行し小安く推移した。また、ニューヨーク連銀のダドリー総裁や、クリーブランド連銀のメスター総裁ら複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官が利上げ継続の姿勢を明確にしたほか、足元の経済指標が堅調となった事も、金への圧迫材料となり売り要因となった。途中、米国株が下げ幅を拡大した事から、やや買い戻される場面もあったが引き続きドル高が重しとなり、そのまま売り優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は、軟調となった週末のNY相場を映して続落。小売ベースでは1gあたり5,031円(-25円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/23 5031円 (-25円)
04/20 5056円 (-20円)
04/19 5076円 (+26円)
04/18 5050円 (-5円)
04/17 5055円 (-4円)
04/16 5059円 (+29円)
04/13 5030円 (-25円)
04/12 5055円 (+22円)
04/11 5033円 (+33円)
04/10 5000円 (+7円)
直近10日間の金相場平均価格:5,045円/g
【パラジウム相場】週末20日のNYパラジウム相場は、利益確定売りが先行するも、押し目買いが入ってプラス圏に浮上。中心限月の6月限は1トロイオンス1030.20ドル(+3.75ドル)と、小幅高に振れ買い優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、利益確定売りに押され軟調となった前日相場の流れを引き継ぎ、序盤より売りが先行した。また、米国の利上げペース拡大観測から、ドル高が進んだ事で相場を圧迫されたほか、米国とロシアの政治的緊張が和らぎつつあり、過度な供給逼迫への不安も後退した事で売りが加速。相場は一時1005ドル近辺まで値を下げる場面もあった。しかし売り一巡後は押し目を買われ相場は急反発。午後にかけて1030ドル台の水準に戻すと、その後は売り買いが交錯し1030ドルを挟んでもみ合いの展開となった。なお、週間ではロシアに対する米国の追加制裁を背景に、急速に買われ前週末比では49.25ドル高(+4.8%)となった。
国内のパラジウムは、押し目を買われたNY相場を受けて堅調に推移。小売では1gあたり3,947円(+11円)と反発し、唯一プラス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/23 3947円 (+11円)
04/20 3936円 (-22円)
04/19 3958円 (+87円)
04/18 3871円 (+43円)
04/17 3828円 (+43円)
04/16 3785円 (+97円)
04/13 3688円 (+11円)
04/12 3677円 (+32円)
04/11 3645円 (+87円)
04/10 3558円 (+92円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,789円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:50現在の金相場は1トロイオンス1335.70ドル、パラジウムは1025.85ドル、為替は1$107円83銭前後の値動きで推移しております。