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【金相場】12日のNY金相場は、前日に約2ヶ月半ぶりの高値を付けた事もあって、利益確定売りが出やすかったほか、地政学的リスクがやや後退した事も売り材料となり反落。中心限月の6月限は1トロイオンス1341.90ドル(-18.10ドル)と、5営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。シリア情勢をめぐる地政学的リスクの高まりを背景に金相場は前日まで4日続伸し、終値ベースでは約2ヶ月半ぶりの高値を付けていた。その反動からこの日は利益確定売りが先行。また、外国為替市場ではドルが対ユーロで上伸し、ドル建てで取引される金商品に割高感が生じたことも、相場の下押し要因となったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が前日午後に公表した3月20ー21両日開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、利上げペースの加速を支持する見方が広がっていることが判明したことも金への圧迫材料となった。ただ、シリア情勢をめぐる懸念がくすぶっている上、米中通商交渉の行方などにも不透明感が漂っているため、売り一巡後は再度買い戻しも入り下値は底堅かった。
国内の金相場は、利益確定売りに押されたNY相場を映して反落。小売ベースでは1gあたり5,030円(-25円)と、4営業日ぶりに値を下げ、上値追いが一服となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/13 5030円 (-25円)
04/12 5055円 (+22円)
04/11 5033円 (+33円)
04/10 5000円 (+7円)
04/09 4993円 (-2円)
04/06 4995円 (+12円)
04/05 4983円 (+14円)
04/04 4969円 (-2円)
04/03 4971円 (+33円)
04/02 4938円 (-10円)
直近10日間の金相場平均価格:4,997円/g
【パラジウム相場】12日のNYパラジウム相場は、利益確定売りが先行した後に、株高やリスク回避姿勢の後退から買い戻され売り買いが交錯。中心限月の6月限は1トロイオンス959.15ドル(-1.80ドル)と、横ばい圏ながら小幅に値を下げ、4営業日ぶりに反落して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までに3日上伸するなど一段高となっていた事から、時間外取引では利益を確定する動きが出たほか、外国為替市場ではドル高・ユーロ安に振れた事もあって相場を圧迫された。その後、通常取引きに入ると、地政学的リスクがやや後退した事から、米国株が上昇する中で、パラジウムにも買い戻しが入り売りが一服。午後にかけては安値拾いからも買いが入り、引けにかけて前日終値近辺まで値を戻す展開となった。
国内のパラジウムは、NY市場では小幅安で引けたものの、時間外取引での上昇や円安要因から、下げを戻して上伸。小売では1gあたり3,688円(+11円)と、4営業日続伸。ここ最近の高値を抜いて、3月23日相場(3週間)ぶりの高値を付け一段高となりました。4日間の上げ幅は+222円(+6.2%)
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/13 3688円 (+11円)
04/12 3677円 (+32円)
04/11 3645円 (+87円)
04/10 3558円 (+92円)
04/09 3466円 (-11円)
04/06 3477円 (-60円)
04/05 3537円 (±0円)
04/04 3537円 (+6円)
04/03 3531円 (-87円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,573円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1342.55ドル、パラジウムは963.70ドル、為替は1$107円41銭前後の値動きで推移しております。