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【金相場】10日のNY金相場は、ユーロ高・ドル安の進行を背景に買いが入り上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1345.90ドル(+5.80ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では2日相場(約1週間)ぶりの高値で取引きを終了。この日は、外国為替市場でドルが対ユーロで軟調に推移したことから、ドル建てで取引される金商品に割安感が生じたほか、シリア情勢を巡り地政学的リスクの高まりを懸念した買いも入り、金相場は序盤より堅調地合いとなった。ただ、中国の習近平国家主席が中国経済の開放政策をさらに進める方針などを示したことを受け、米中間の貿易摩擦激化に対する警戒感が後退。世界的に株高が進む中で投資家のリスク回避姿勢が後退し、相場の上値を抑える展開となった。
国内の金相場は、堅調に推移したNY相場を映して上伸。小売ベースでは1gあたり5,033円(+33円)と、連日で直近高値を上抜き、2月16日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/11 5033円 (+33円)
04/10 5000円 (+7円)
04/09 4993円 (-2円)
04/06 4995円 (+12円)
04/05 4983円 (+14円)
04/04 4969円 (-2円)
04/03 4971円 (+33円)
04/02 4938円 (-10円)
03/30 4948円 (-18円)
03/29 4966円 (-8円)
直近10日間の金相場平均価格:4,980円/g
【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、ユーロ高・ドル安進行による割安感や、世界的株価の上昇が支援材料となり急伸。中心限月の6月限は1トロイオンス949.75ドル(+17.25ドル)と、大きく値を伸ばし、先月末28日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、このところの売り過剰感から、急反発に転じた前日相場の流れを引き継ぎ、序盤より小高く推移した。また、外国為替市場ではユーロ高・ドル安が進んだ事による割安感や、日本を含めたアジア株、欧州株価の上昇に続いて、米国株価も堅調に推移するなどリスク選好意欲の高まりが、追い風となり相場を後押しした。加えて、発表された米国経済指標(3月生産者物価指数・2月卸売売上高)が、それぞれ良好な内容となったことや、中国の習近平国家主席がボアオ・アジアフォーラムで演説し、中国経済の開放をさらに進め、自動車を含む一部製品の輸入関税を年内に引き下げる方針を表明。融和的なトーンが生まれたことで、全面的な貿易戦争への懸念は緩和され、パラジウムは一段高まで買い進められる展開となった。
国内のパラジウムは、上げ幅を拡大したNY相場を映して堅調に推移。小売では1gあたり3,645円(+87円)と、3月29日相場(約2週間)ぶりの高値に回復しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/11 3645円 (+87円)
04/10 3558円 (+92円)
04/09 3466円 (-11円)
04/06 3477円 (-60円)
04/05 3537円 (±0円)
04/04 3537円 (+6円)
04/03 3531円 (-87円)
03/30 3618円 (-70円)
03/29 3688円 (+22円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,568円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:45現在の金相場は1トロイオンス1342.55ドル、パラジウムは947.80ドル、為替は1$107円14銭前後の値動きで推移しております。