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【金相場】週末6日のNY金相場は、3月の米雇用統計が弱気の数字となったほか、米中貿易摩擦の激化に対する懸念が再燃する中、ドル安・ユーロ高の進行を受けて買いが入り反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1336.10ドル(+7.60ドル)と、買い優勢で取引きを終了。この日発表された3月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者の増加数が前月比で市場予想を大幅に下回り低調な内容となった。これを受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急がないとの見方を誘い、金市場への資金流入が続くとみた買いが入り上昇した。また、米中貿易摩擦への警戒感がぶり返し、リスクオフムードが再燃。米国株が下げ幅を広げる中、金は逃避需要から買いが旺盛となり一時1340ドル近くまで値を伸ばした。
国内の金相場は、週末のNY市場ではリスクオフの流れから買いが優るも、為替が円高に傾斜した事から上げを相殺され小幅安に。小売ベースでは1gあたり4,993円(-2円)と、ほぼ横ばい圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/09 4993円 (-2円)
04/06 4995円 (+12円)
04/05 4983円 (+14円)
04/04 4969円 (-2円)
04/03 4971円 (+33円)
04/02 4938円 (-10円)
03/30 4948円 (-18円)
03/29 4966円 (-8円)
03/28 4974円 (-23円)
03/27 4997円 (+42円)
直近10日間の金相場平均価格:4,973円/g
【パラジウム相場】週末6日のNYパラジウム相場は、ドル安進行を受けて買いが入るも、リスク回避の高まりから米国株が急落したことにつられ軟調地合いが継続。中心限月の6月限は1トロイオンス895.15ドル(-4.95ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、売り優勢となった前日までの安値反動から、時間外取引では買い戻しが入って上昇した。その後、発表された3月の米雇用統計が低調な内容となった事でドル安を受けた買いから、この日の高値909.35ドルを付けた後は、相場は売り地合いに反転。トランプ米大統領は、中国による知的財産権侵害を理由に1000億ドル規模の追加関税賦課を検討する方針を表明。中国は米国が追加関税を課す品目リストを発表すれば直ちに対抗措置を取ると宣言するなど、報復合戦の様相を呈しており、今後の米中協議が難航するとの懸念が強まった。このため、リスクオフムードが広がり米国株が急落した事で、パラジウムもつれ安となり、相場はマイナス圏に沈下した。
国内のパラジウムは、売り優勢となった週末のNY相場安を映して軟調地合いが継続。小売では1gあたり3,466円(-11円)と、値を下げマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/09 3466円 (-11円)
04/06 3477円 (-60円)
04/05 3537円 (±0円)
04/04 3537円 (+6円)
04/03 3531円 (-87円)
03/30 3618円 (-70円)
03/29 3688円 (+22円)
03/28 3666円 (±0円)
03/27 3666円 (+16円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,580円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1335.85ドル、パラジウムは903.15ドル、為替は1$106円95銭前後の値動きで推移しております。