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【金相場】5日のNY金相場は、米中の貿易摩擦激化に対する過度の警戒感が後退する中で売られ反落。中心限月の6月限は1トロイオンス1328.50ドル(-11.70ドル)と、マイナス圏に沈転じて取引きを終了。ロス米商務長官は前日、米中間の貿易摩擦について、協議により制裁措置の発動を回避できる可能性を示唆。クドロー国家経済会議(NEC)委員長も制裁発動は協議の進展次第との見方を示した。これを受けて、通商問題をめぐる米国と中国の衝突が世界経済に悪影響を及ぼすとの過度の懸念が和らぎ、安全資産とされる金には売り圧力がかかった。 また、外国為替相場ではドルが主要通過に対して上昇。ドル建ての金商品に割高感が生じたことも圧迫材料となり、この日は売り優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は、NY市場ではリスク回避姿勢の後退から売りが優るも、為替が円安・ドル高に傾斜した事を受けて上伸。小売ベースでは1gあたり4,995円(+12円)と、ここ最近の高値を抜いて、先月27日相場(約1週間)ぶりの高値回復となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/06 4995円 (+12円)
04/05 4983円 (+14円)
04/04 4969円 (-2円)
04/03 4971円 (+33円)
04/02 4938円 (-10円)
03/30 4948円 (-18円)
03/29 4966円 (-8円)
03/28 4974円 (-23円)
03/27 4997円 (+42円)
03/26 4955円 (+49円)
直近10日間の金相場平均価格:4,970円/g
【パラジウム相場】5日のNYパラジウム相場は、ドル高に相場を圧迫されたほか、供給逼迫に対する緩和や、テクニカル要因から売られ続落。中心限月の6月限も1トロイオンス900.10ドル(-17.80ドル)と、売り優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日相場の下げに対する反動買いや、全面的な米中貿易戦争に発展するとの懸念が和らいだ事を受けて、時間外取引きでは買い戻しが入り上昇した。その後、ドイツの2月製造業受注や、ユーロ圏の2月小売売上高がそれぞれ予想に反して下振れとなった事で買いが一服。加えて、供給逼迫懸念がやや緩和した事や、軟調となった他貴金属の値動き、外国為替市場ではユーロ安・ドル高が進んだ事で割高感が意識された事も材料となり、相場は売り優勢に反転した。
国内のパラジウムは、売り優勢となったNY相場安を映して軟調に推移。小売では1gあたり3,477円(-60円)と、3営業日ぶりにマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/06 3477円 (-60円)
04/05 3537円 (±0円)
04/04 3537円 (+6円)
04/03 3531円 (-87円)
03/30 3618円 (-70円)
03/29 3688円 (+22円)
03/28 3666円 (±0円)
03/27 3666円 (+16円)
03/26 3650円 (-43円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,559円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:20現在の金相場は1トロイオンス1334.05ドル、パラジウムは900.15ドル、為替は1$107円30銭前後の値動きで推移しております。