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【金相場】週明け26日のNY金相場は、米国・ロシア間での緊張の高まりや、ドル安・ユーロ高に振れた事も買いを誘い4営業日続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1355.00ドル(+5.10ドル)と、前週末に付けた約5週間(2月16日相場)ぶりの高値を再更新して取引きを終了。米国や欧州連合(EU)各国は26日、英国で起きた神経剤による元ロシア情報員暗殺未遂事件への対抗措置として、ロシア外交官を追放する方針を決定した。米政府はロシア外交官60人を追放し、シアトルのロシア総領事館を閉鎖すると発表。ロシアが報復措置を取るのは必至で、米欧との対立がさらに深まるのではないかとの懸念が強まったことから、安全資産としての金を買う動きが広がった。また、外国為替市場ではドル安・ユーロ高基調が続いたこともドル建てで取引される金商品に割安感をもたらし相場を押し上げる要因となった。もっとも、米中貿易摩擦への警戒感がやや後退し米国株式相場が大幅高となった事で、買い一巡後は上値を抑えられる展開となった。
国内の金相場は、堅調地合いが継続し上伸した週明けのNY市場を映してプラス圏で推移。小売ベースでは1gあたり4,997円(+42円)と、月初来高値を抜いて、2月27日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/27 4977円 (+42円)
03/26 4955円 (+49円)
03/23 4906円 (-39円)
03/22 4945円 (+51円)
03/20 4809円 (+17円)
03/19 4878円 (-18円)
03/16 4896円 (-33円)
03/15 4929円 (-21円)
03/14 4950円 (+14円)
03/13 4936円 (-19円)
直近10日間の金相場平均価格:4,843円/g
【パラジウム相場】週明け26日のNYパラジウム相場は、ドル安や米国株の急反発に下値を支えられるも、米ロ関係悪化が警戒され軟調地合いが継続。中心限月の6月限は1トロイオンス966.85ドル(-4.70ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前週末相場の流れを引き継ぎ時間外取引より安寄りした。その後、通常取引きがスタートすると、ドル安・ユーロ高が意識される中、割安感による買いが入って反発。加えて、米中貿易摩擦への警戒感がやや後退し、米国株式相場が大幅高となった事で、パラジウムもプラス圏に浮上し一時980ドル超まで値を上げる場面もあった。ただ、その後は米国・ロシア間での緊張の強まりを受け先行きを警戒した動きや、一部で持ち高調整売りが出た事で、結局マイナスサイドで取引きを終えた。
国内のパラジウムは、NY市場では引き続き軟調な展開に振れたものの、未明に進んだ円安・ドル高の流れを受けてプラス圏に浮上。小売では1gあたり3,666円(+16円)と値を上げ、3営業日ぶりに反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/27 3666円 (+16円)
03/26 3650円 (-43円)
03/23 3532円 (-48円)
03/22 3742円 (+11円)
03/20 3731円 (-22円)
03/19 3753円 (+17円)
03/16 3736円 (-11円)
03/15 3747円 (-22円)
03/14 3769円 (+60円)
03/13 3709円 (-81円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,720円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1354.75ドル、パラジウムは976.10ドル、為替は1$105円67銭前後の値動きで推移しております。