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【金相場】15日のNY金相場は、発表された米国経済指標が概ね堅調な内容となった事でドル高に押され売り優勢の展開に。中心限月の4月限は1トロイオンス1317.80ドル(-7.80ドル)と続落し、マイナス圏で取引きを終了。この日の金相場は、時間外取引ではユーロ買い・ドル売りの流れを背景に買いが先行し堅調に推移した。その後、朝方に発表された最新週の新規失業保険申請件数が前週比で4000件の減少。また、3月のニューヨーク州製造業景況指数は前月比で上昇し、市場予想も上回るなど良好な内容となった事で、外国為替市場ではドルが買い戻しに転じる中、相対的に金は相場を圧迫され売り戻される展開となった。このほか、投資家のリスク回避姿勢が後退し、この日は米国株が上昇した事も売り材料となり、相場はマイナス圏に沈下した。ただ、英国で起きた元ロシア情報員暗殺未遂事件をめぐる英国・ロシア間の対立や、米国・中国間の貿易摩擦激化に対する懸念がくすぶっていたため、金には安全資産としての買い支えもあって、下値は限定的となった。
国内の金相場は、引き続き軟調な相場展開となったNY市場を映して続落。小売ベースでは1gあたり4,896円(-33円)と、値を下げマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/16 4896円 (-33円)
03/15 4929円 (-21円)
03/14 4950円 (+14円)
03/13 4936円 (-19円)
03/12 4955円 (+26円)
03/09 4929円 (-3円)
03/08 4932円 (-25円)
03/07 4957円 (+23円)
03/06 4934円 (+27円)
03/05 4822円 (-4円)
直近10日間の金相場平均価格:4,933円/g
【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、リスク選好意欲の高まりから買われる場面もあったが、引き続きドル高に圧迫され続落。中心限月の6月限は1トロイオンス981.00ドル(-3.75ドル)と、マイナス圏で推移して取引きを終了。この日のパラジウムは、通常取引き開始前の時間外では、ユーロ高・ドル安の流れを眺めて買いが先行し小高く推移した。その後、発表された米国の経済指標(週間新規失業保険申請件数・NY州製造業景況感指数)が、それぞれ良好な内容となった事がキッカケとなり、外国為替市場ではドルの買い戻しが活発化。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感から相場を圧迫され、売り優勢に反転した。ただ、米国の景気拡大観測が広がった事で、投資家のリスク選好意欲が高まり株価が上昇。株高につられたほか、下値では安値を拾われ、引けにかけて下げ幅を縮める展開となった。
国内のパラジウムは、ドル高に圧迫されたNY相場の値動きを映してマイナス圏で推移。小売では1gあたり3,736円(-11円)と、値を下げ続落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/16 3736円 (-11円)
03/15 3747円 (-22円)
03/14 3769円 (+60円)
03/13 3709円 (-81円)
03/12 3790円 (+91円)
03/09 3699円 (+27円)
03/08 3672円 (-37円)
03/07 3708円 (-38円)
03/06 3747円 (±0円)
03/05 3747円 (±0円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,733円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1318.75ドル、パラジウムは985.60ドル、為替は1$105円98銭前後の値動きで推移しております。