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【金相場】週末9日のNY金相場は、米国の雇用統計内容を受けて売り買いが交錯する中、小幅高に振れて買い優勢の展開に。中心限月の4月限は1トロイオンス1324.00ドル(+2.30ドル)と、横ばいながらプラス圏で推移し、3営業日ぶりに反発して取引きを終了。米国が前日正式発表した関税計画が懸念されていたほど強硬ではなく、貿易戦争への不安が後退したことに続き、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談に同意した事で、地政学的なリスクが後退した事もあって、金は時間外取引では売りが先行し小安く推移した。その後、米労働省が朝方発表した2月の雇用統計が発表されると、売り買いが交錯する展開に。景気動向を反映する非農業部門の就業者数は前月比31万3000人増と、市場予想の20万人増を大幅に上回り、増加幅は1年7カ月ぶりの高水準を記録するなど良好な内容となった事で、相場は一時1313ドル近辺まで下げ幅を拡大。ただ、平均賃金の伸びは前年同月比で鈍化した事を受けて、外国為替市場ではドル安が進行した事による割安感が意識され、金を買い戻す動きが活発化した。
国内の金相場は、小幅高に振れた週末のNY相場や、円安要因から堅調に推移し上昇。小売ベースでは1gあたり4,955円(+26円)と、前2営業日の下げを埋めて、3営業日ぶりに反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/12 4955円 (+26円)
03/09 4929円 (-3円)
03/08 4932円 (-25円)
03/07 4957円 (+23円)
03/06 4934円 (+27円)
03/05 4822円 (-4円)
03/02 4911円 (-17円)
03/01 4928円 (-36円)
02/28 4964円 (-42円)
02/27 5006円 (+19円)
直近10日間の金相場平均価格:4,942円/g
【パラジウム相場】週末9日のNYパラジウム相場は、一時ドル安が進む場面では安値を拾われたほか、米国株の上昇が支援材料となり上げ幅を拡大。中心限月の6月限は1トロイオンス986.85ドル(+21.25ドル)と、月初来高値を付け、中心終値では2月28日相場以来およそ1週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、時間外取引ではドル高に伴う割高感に押され小安く推移した。その後、通常取引きに入ると、安値拾いの買いが入り相場はジリジリと上昇。米国雇用統計の発表後に、外国為替市場ではドル安が進んだ事で、パラジウムには割安感が意識され上げ幅を拡大する展開となった。また、この日は米輸入関税に対する警戒感が後退したことや、米朝首脳会談合意で、株高となるなどリスク選好の動きも相場の追い風となり、1日の上げ幅としては先月16日相場(+29.10ドル)ぶりの大きさで取引きを終えた。
国内のパラジウムは、堅調地合いを維持し上伸した週明けのNY市場を映して上げ幅を拡大。小売では1gあたり3,790円(+91円)と続伸し、月初の1日相場(1週間)ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/12 3790円 (+91円)
03/09 3699円 (+27円)
03/08 3672円 (-37円)
03/07 3708円 (-38円)
03/06 3747円 (±0円)
03/05 3747円 (±0円)
03/02 3747円 (-211円)
03/01 3958円 (-27円)
02/28 3985円 (-54円)
02/27 4039円 (+43円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,809円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1325.75ドル、パラジウムは992.60ドル、為替は1$106円61銭前後の値動きで推移しております。