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【金相場】7日のNY金相場は、発表された2月の米ADP民間雇用者数が市場予想を上回る伸びとなったことから、利上げペースの加速が警戒されたほか、ドル買いが進んだ事も圧迫材料となり反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1327.60ドル(-7.60ドル)と、値を下げマイナス圏に転じて取引きを終了。米貿易摩擦に対する先行き懸念の広がりや、コーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任を受けたドル安の進行で、金は時間外取引では前日終値を上回るなど買いが旺盛となり、約3週間ぶりの高値圏まで上昇していた。ただ、通常取引きに入ると、一部で利益確定を目的とした売りや、ドルの買い戻しを受けて軟調な展開に反転。朝方発表された米民間雇用サービス会社オートマチィック・データ・プロセッシング(ADP)の2月全米雇用報告が市場予想を上回る堅調な内容だった事から、外国為替市場ではドル安が一服。ドル建ての金商品は相対的に相場を圧迫されたほか、米国の利上げペース拡大観測も意識され、次第にマイナスサイドに沈下した。
国内の金相場は、売りが優勢となったNY相場を映してマイナス圏へ。小売ベースでは1gあたり4,932円(-25円)と、前日の上昇分を戻し、3営業日ぶりに反落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/08 4932円 (-25円)
03/07 4957円 (+23円)
03/06 4934円 (+27円)
03/05 4822円 (-4円)
03/02 4911円 (-17円)
03/01 4928円 (-36円)
02/28 4964円 (-42円)
02/27 5006円 (+19円)
02/26 4987円 (+1円)
02/23 4986円 (-26円)
直近10日間の金相場平均価格:4,951円/g
【パラジウム相場】7日のNYパラジウム相場は、好調な全米雇用報告を受けてドル高となったことや、米貿易摩擦に対する懸念から株安に振れたことを受けて軟調となり反落。中心限月の6月限は1トロイオンス959.05ドル(-19.25ドル)と、マイナス圏に転じ、売り優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、コーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任によるドル安進行を受けて、時間外取引では買いが先行し小高く推移した。ただ、ADPによる2月の全米雇用報告が良好な内容となると、外国為替市場ではドルの買い戻しが活発化。ドル建てのパラジウムは、金やプラチナ同様に相場を圧迫されたほか、軟調な米国株の下げも意識されマイナス圏に沈下した。
国内のパラジウムは、マイナス圏に転じたNY相場を映して軟調地合いが継続。小売では1gあたり3,672円(-37円)と、前日と同額を値下げ続落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/08 3672円 (-37円)
03/07 3708円 (-38円)
03/06 3747円 (±0円)
03/05 3747円 (±0円)
03/02 3747円 (-211円)
03/01 3958円 (-27円)
02/28 3985円 (-54円)
02/27 4039円 (+43円)
02/26 3996円 (+38円)
02/23 3958円 (+38円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,856円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1329.85ドル、パラジウムは969.70ドル、為替は1$106円14銭前後の値動きで推移しております。