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2018年02月28日NY市場の値動きを映して、国内貴金属は総じてマイナス圏へ↓

【金相場】27日のNY金相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)新議長による議会証言を受けて対ユーロでドル高が進む中、売り圧力に押され反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1318.60ドル(-14.20ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。この日行われたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言で、パウエルFRB議長は追加利上げについて肯定的な見解を表明。減税などの恩恵で「逆風が追い風に変わった」とし、インフレの低迷についても「再発を想定しない一時的な影響によるもの」との認識を示した事から、外国為替市場では一段の利上げを見込んだドル買いが加速。ドル建てで取引される金商品は割高感に圧迫され、時間外取引での上げ分を消化して午前中より軟化した。 その後、株安が進んだ事で、やや買い戻しの動きも見られたが、依然としてドル高の流れに相場を圧迫され、この日は売り優勢で取引きを終えた。

国内の金相場は、売り優勢に転じたNY相場を映して反落。小売ベースでは1gあたり4,964円(-42円)と、3営業日ぶりに値を下げ、マイナスに転じました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

02/28   4964円 (-42円)

02/27   5006円 (+19円)

02/26   4987円 (+1円)

02/23   4986円 (-26円)

02/22   5012円 (+2円)

02/21   5020円 (-21円)

02/20   5031円 (+7円)

02/19   5024円 (-10円)

02/16   5034円 (-26円)

02/15   5060円 (+24円)

直近10日間の金相場平均価格:5,011円/g


【パラジウム相場】27日のNYパラジウム相場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて利上げ観測が強まり、ドル高・株安に振れたことから売り圧力が掛かりマイナス圏へ。中心限月の6月限は1トロイオンス1029.25ドル(-25.20ドル)と、4営業日ぶりに反落して取引きを終了。この日のパラジウムは、買い優勢となった前日までの堅調地合いを引き継ぎ、一時1057ドル超まで値を伸ばすなど序盤は買いが先行した。その後、パウエル議長が議会証言で、目先の利上げペースが速まる可能性を示唆。金利上昇で企業収益圧迫の思惑に繋がったほか、このところの連騰に対する利益確定売りや、ドル買いの進行、米国株が軟調となった事も圧迫材料となり、買い地合いが一服する展開となった。なお、この日のプラチナの清算値は984.60ドル(-17.20ドル)と反落。27日時点での両銘柄の価格差は44.65ドル(パラジウム高)となった。

国内のパラジウムは、上値追いが一服したNY相場を映して4営業日ぶりに反落。小売では1gあたり3,985円(-54円)と、前日付けた3週間(5日相場)ぶりの高値から後退し、本日はマイナス圏での値動きとなりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

02/28   3985円 (-54円)

02/27   4039円 (+43円)

02/26   3996円 (+38円)

02/23   3958円 (+38円)

02/22   3920円 (-43円)

02/21   3963円 (+43円)

02/20   3920円 (-32円)

02/19   3952円 (+102円)

02/16   3850円 (+38円)

02/15   3812円 (+5円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,940円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:35現在の金相場は1トロイオンス1337.15ドル、パラジウムは1058.70ドル、為替は1$107円17銭前後の値動きで推移しております。

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