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【金相場】14日のNY金相場は、予想以上の米国消費者物価指数を受けて下落する場面も見られたが、米国小売売上高の落ち込みを受けて、ドル安に転じたことから地合いを引き締めて急伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1358.00ドル(+27.60ドル)と、年初来高値となった先月25日相場(1362.90ドル)以来およそ3週間ぶりの高値を付けて取引きを終了。この日の金相場は、発表された1月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り堅調な内容となった事から、インフレを抑制する為に米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急ぎかねないとの思惑が広がり、序盤は売りが先行した。また、発表に伴い外国為替市場ではドル高が進んだ事も、金への重しとなり相場は一時1319ドル近辺まで値を落とす場面もあった。しかしその後、統計内容が消化されると、為替相場の流れが反転。CPIと同時刻に発表された1月の米小売売上高が予想に反して減少したことや、12月実績が前月比+0.4%から0.0%に下方修正されたことがドル売りに繋がり、金は買い戻しに反転した。このほか、米財政赤字増大に対する懸念が浮上していることも意識され、株高が進んだにも関わらず金も上げ幅を拡大し、一段高で取引きを終えた。なお、1日の上げ幅では昨年3月中旬以来およそ11ヶ月ぶりの大きさとなった。
国内の金相場は、NY相場が一段高となった事を映して8営業日ぶりに上昇。小売ベースでは1gあたり5,060円(+24円)と、このところの連続安が一服し、先週7日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/15 5060円 (+24円)
02/14 5036円 (-4円)
02/13 5040円 (-1円)
02/09 5041円 (-3円)
02/08 5044円 (-41円)
02/07 5087円 (-37円)
02/06 5122円 (-8円)
02/05 5130円 (-28円)
02/02 5158円 (+16円)
02/01 5142円 (+46円)
直近10日間の金相場平均価格:5,086円/g
【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、発表された米経済指標が強弱まちまちの展開となる中、ドル安が進んだ事による割安感や、米国株の上昇が買い材料となり上伸。中心限月の3月限は1トロイオンス997.30ドル(+16.60ドル)と、4営業日続伸し、6日相場(約1週間)ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優勢となった前日までの流れを引き継ぐも、一部で利確売りが出るなど、序盤は前日終値を挟んで売り買いが交錯した。その後、発表された1月のインフレ指標が市場予想を上回ったことを受けて、外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが進行。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感が意識されたほか、金融当局が利上げペースを加速させるとの懸念が広がり、一時マイナス圏に沈むなど相場を圧迫された。ただ、CPIと同時に発表された1月の米小売売上高が予想に反して低調な内容となった事でドル高が一服。ドルの軟化を眺めてプラスサイドに転じた後、金やプラチナの急伸や、米国株が堅調となった事も好材料となり、パラジウムも一時1000ドル圏内(高値999.75ドル)まで値を伸ばすなど、上げ幅を拡大した。
国内のパラジウムは、円高の進行に上げ幅を抑えられるも、堅調となったNY相場の値動きを眺めてプラス圏に浮上。小売では1gあたり3,812円(+5円)と、前日の下げを戻して小反発しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/15 3812円 (+5円)
02/14 3807円 (-5円)
02/13 3812円 (+59円)
02/09 3753円 (-91円)
02/08 3844円 (-103円)
02/07 3947円 (-27円)
02/06 3974円 (-97円)
02/05 4071円 (+32円)
02/02 4039円 (+22円)
02/01 4017円 (-92円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,908円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1355.75ドル、パラジウムは1003.05ドル、為替は1$106円62銭前後の値動きで推移しております。