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【金相場】31日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが広がる中、対ユーロでのドル軟化を受けた割安感から買い戻しが入り、4営業日ぶりに反発。中心限月の4月限は1トロイオンス1343.10ドル(+3.10ドル)と、プラス圏に転じて取引きを終了。この日、外国為替市場では、ドル買い・ユーロ売りの流れに歯止めがかかり、ドルが朝方にかけて軟調に推移したことから、ドル建てで取引される商品などの割高感が後退し、金は序盤より買いが先行した。また、前日まで3日続落していたこから安値拾いの買いが入りやすかったほか、米国株が一時軟調となった事も材料視され相場を後押しした。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を午後に控えドル買いが再燃すると、金は上値を重くし買い一服となった。なお、月間の金相場は、対ユーロでのドル安基調を背景に、終値ベースでは2.58%上昇した。
通常取引き終了後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、政策金利を1.25-1.50%に据え置くことを全会一致で決定。政策金利を据え置く一方で、物価が今年上向くとの見通しを示し、利上げを継続していく方針を強調した。声明を受けて、早ければ3月にも利上げ実施が意識された事で金は一時売り押されるも、その後ドルの値動きを眺めて再度買い戻される展開となった。
国内の金相場は、買い優勢に転じたNY相場を映して上昇。小売ベースでは1gあたり5,142円(+46円)と、プラス圏に転じ5営業日ぶりに反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/01 5142円 (+46円)
01/31 5096円 (-17円)
01/30 5113円 (-25円)
01/27 5138円 (-33円)
01/26 5171円 (-18円)
01/25 5189円 (+11円)
01/24 5178円 (-7円)
01/23 5185円 (+8円)
01/19 5177円 (+16円)
直近10日間の金相場平均価格:5,155円/g
【パラジウム相場】31日のNYパラジウム相場は、引き続き高値修正による売りが出たほか、月末に絡んだ手じまい売りに押され軟調地合いが継続。中心限月の3月限は1トロイオンス1023.55ドル(-28.90ドル)と、直近では最長の5営業日続落し、中心終値では昨年12月19日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、高値圏での修正となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より小安く推移した。その後、外国為替市場ではドルが軟調となり、金やプラチナなど他貴金属が上昇するも、パラジウムは反応が薄くそのまま軟調ペースが継続。昨年末からの急速な上昇に対する高値調整や、月末に絡んだ手じまい売り、中国の春節(旧正月=2月16日)に伴う季節的要因も意識され、この日も売り優勢で取引きを終えた。なお、月間ベースでは、17日に1109.70ドルを付けるなど1100ドル台を突破。およそ17年ぶりの高値を更新し、史上最高値水準での相場展開となった。
国内のパラジウムは引き続き調整地合いの展開となったNY相場安を映して、売り優勢の展開に。小売では1gあたり4,017円(-92円)と続落し、昨年12月7日相場以来およそ2ヶ月ぶりの安値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/02 4017円 (-92円)
01/31 4109円 (-108円)
01/30 4217円 (+5円)
01/27 4212円 (-54円)
01/26 4266円 (-37円)
01/25 4303円 (+16円)
01/24 4287円 (-43円)
01/23 4330円 (-22円)
01/22 4352円 (+11円)
01/19 4341円 (-65円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:4,243円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:45現在の金相場は1トロイオンス1345.70ドル、パラジウムは1029.45ドル、為替は1$109円35銭前後の値動きで推移しております。