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2020年12月11日国内貴金属は金を除いて反発↑金は横ばい圏ながら小幅安で推移した一方、パラジウムは前日までの下げをほぼ埋め戻し急反発。

【金相場】10日のNY金相場は、売り買い交錯の末に小幅安で引け続落。中心限月の2月限は1トロイオンス1837.40ドル(-1.10ドル)と、横ばい圏ながら値を下げて取引きを終了。この日、米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は、前週比13万7000件増の85万3000件と2週間ぶりに悪化。米雇用情勢の先行きに懸念が広がったほか、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の決定を背景に金は買われ、相場は一時1854.20ドルまで上昇する場面があった。ただ、米経済対策協議の行き詰まりで投資家と産金業者から換金売りが出たほか、心理的節目である1850ドルに達した段階での利益確定の売りが台頭し、相場はまもなく上昇分を消化し売りに反転。結局、前日終値水準まで値を戻して取引きを終えた。

国内の金相場は、横ばい圏ながら小幅安に振れ続落。買取ベースでは1gあたり6,723円(-8円)と、マイナス圏での値動きとなりました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

12/11  6,723円 (-8円)

12/10  6,731円 (-98円)

12/09  6,829円 (+20円)

12/08  6,809円 (+90円)

12/07  6,719円 (+13円)

12/04  6,706円 (+2円)

12/03  6,704円 (+71円)

12/02  6,633円 (+117円)

12/01  6,516円 (+4円)

11/30  6,512円 (+106円)

10日間の金相場平均価格:6,688円/g


【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和や、安値拾いが入り急反発。中心限月の3月限は1トロイオンス2335.50ドル(+44.90ドル)と、4営業日ぶりに大幅反発して取引きを終了。前日まで軟調地合いとなっていた事から、この日のパラジウムは序盤より安値拾いの買いが入り上昇した。また、欧州中央銀行(ECB)が新型コロナウイルス危機に対応すべく追加金融緩和を決定したほか、米食品医薬品局(FDA)、米ファイザー・独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンの緊急使用許可を承認するための審議を開催。カナダは9日に同ワクチンの緊急使用を承認済みで、新型コロナウイルスのワクチン普及に一段と楽観的な見方が広がった事も買い材料となり、相場は一時2383.50ドルまで急伸した。その後、米経済対策協議の行き詰まりから、投資家心理がやや後退し上値を重くするも、引き続き堅調地合いを維持し、結局40ドル超の上げ幅を維持して引けた。
欧州中央銀行(ECB)は、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を5000億ユーロ(約63兆2000億円)増額し、期間は9カ月延長して最短でも2022年3月末までとした。また、少なくともコロナ禍が終息するまでは低金利を維持する意向を示すなど、大規模な金融緩和政策を発表した。

国内のパラジウム相場は、大幅高となったNY相場を映し急反発。買取では1gあたり8,514円(+231円)と、前3日間の下げをほぼ埋めて、7日相場ぶりに8,500円台に浮上しました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

12/11  8514円 (+231円)

12/10  8283円 (-143円)

12/09  8426円 (-28円)

12/08  8454円 (-110円)

12/07  8564円 (+84円)

12/04  8481円 (-281円)

12/03  8762円 (+22円)

12/02  8740円 (+66円)

12/01  8674円 (-104円)

11/30  8778円 (+110円)

10日間のパラジウム相場平均価格:8,568円/g


11:30現在の金相場は1トロイオンス1846.25ドル、パラジウムは2347.55ドル、為替は1$103円99銭前後の値動きで推移しております。

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